リーチ兄弟の弟 (ページ14)

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ｼﾞｪｲﾄﾞside

しばらく父の部屋で待っていると

ｶﾞﾁｬ…

父「待たせたね。続きを話そうか」

ﾌﾛｲﾄﾞ「Aもう寝たの？」

父「疲れていたみたいだ。すぐに寝てくれたよ」

ﾌﾛｲﾄﾞ「そっかぁー、で？話の続きは」

父「お前たちに紹介したい人がいるんだ」

紹介したい人…

ｼﾞｪｲﾄﾞ「僕達が知っている人ですか？」

父「いや、知らない人だ。僕の仕事仲間の息子さんでね。陸で暮らしている子だよ」

ｼﾞｪｲﾄﾞ「その息子さんとA…どんな関係が？」

父「その子の名前は、ルツ君と言ってね。とても賢くて正義感が強い子だよ。Aの使い魔になって貰おうと思ってね」

ﾌﾛｲﾄﾞ「はぁ？使い魔？何言ってんの？」

「使い魔になる…っと言うからには何か理由でも？」

父「お前たちは、分かっていると思うがAの魔力が強力なのは知っているな？」

「えぇ、知っています。あまりにも強すぎて自分でコントロール出来ていない様子ですが」

父「そんな状態でAを学校へ出したら大変なことになる」

ﾌﾛｲﾄﾞ「俺らがいるから別にいいじゃん」

「そうですよ。そのルツさんって方がいなくても」

父「お前たちに暴走したAを止められるわけがないだろ？半人前のお前たちに何が出来る？」

ギロりと父が僕らに目を向けた
普段温厚な父なため静かにキレると僕達でも怖くて何も言えなくなってしまった

父「そういう事だから明日Aを連れてルツ君のご家族に挨拶しに行く」

「そのお出かけですか…」

父「そうだ。くれぐれもAに変なことを吹き込むなよ？いいな？」

そう言って分かっているよな？っと念押しで僕らに目線を合わせて父との会話は終わりました

隣を見ると納得がしていない様子のフロイドが

ﾌﾛｲﾄﾞ「わかったよ」

ｶﾞﾁｬ…ﾊﾞｯﾀﾝ…

そう言い捨て部屋を出ていきました
僕もその後に続き出て行こうとしたら

父「ジェイド」

「はい、なんでしょう？」

父「この話をアズール君にもしておくれ。何かとあの子にはAの事で世話になっているからね。
くれぐれも感情で行動してはいけないよ？いいね？」

「はい、承知いたしました。では、失礼します」

父「あぁ、」

ｶﾞﾁｬ…ﾊﾞｯﾀﾝ…

くれぐれも…そうは言ってもフロイドには無理なことでしょう。Aの事になると冷静ではいられなくなりますし…まぁー、僕も同じですが