若社長と演技派お嬢☆4

＊さまさま ページ14

Aside





もうちょい ゴネるのかと 思ってたけど 意外とあっさり。


こないだから 甘えたの 忠義くんが 出てきてたから『えーーー』くらい 言われるのかと思ったのに…



なんか ちょっと 淋しいような 複雑なのは なんでだろ。






A「…っぁーーーっ、もうっ」ﾊﾞﾀｯ




「なんだ、大丈夫？(笑)」




A「すいません、大丈夫です…」




A「今 なにもかも 嫌になっただけで…」




「あるある、そういう時(笑)」




A「ないでしょ、櫻井さんは。」




「あるって。」




「重要書類に コーヒーぶちまけたり、USBカバンに 引っかけて破壊したり。」




A「……それ、私 ここに いました？」




「いたいた、みんな いた。」




A「隠すの うまいですね(笑)」




「天才かも、俺(笑)」




A「櫻井さんの 意外な 失敗談 聞いて リフレッシュできたんで、なんとか やれそうです。」




A「ありがとうございました(笑)」




「俺、もう 自分のやる事 終わったんだけどさ。」




「なんか 手伝うこと ある？」




A「いやいや、そんなっ」




A「せっかくの 土曜日なんですから どうぞ お帰りくださいっ」




A「彼女とか 待ってるでしょっ？」




「これが 今 いないんだよ。」




「だから 俺、超フリー(笑)」




「なんでも 言って？」




A「…じゃあ…、すいません…」






櫻井さんを 従えて 仕事する日が 来るなんて…


他の人が 聞いたら ぜいたくだって 散々イジられるんだろうな。



でも さすが、プレゼンの貴公子は 仕事が速い・丁寧・さわやか。






A「…終わった…」




「お疲れさま。」




A「これから 櫻井さまと 呼ばせていただきます。」




「それ 超やりづれーし(笑)」




A「こんな時間まで ほんと…」




A「ありがとうございました、櫻井さまさま…」




「やめろって(笑)」




A「月曜日、お昼 おごらせて いただきたく存じます。」




「ぁーーー、」




「それ、今日がいい。」




A「はい？」




「メシ付き合わない？」






17時半…



こんな時間まで 手伝ってもらっといて 断るのって どうよ。


実際 櫻井さんいなかったら 今日も たぶん22時コース。







A「…おごらせて もらえるなら。」




「その辺の 交渉は 食いながらって事で(笑)」

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