恋してもいいですか☆

＊元気印1 ページ1

俺、アイドル。



この仕事に 生き甲斐 感じてるし 誇りも 持ってる。


これから もっともっと頑張っていかなアカン 36歳 独身。



頑張っていかな アカンねんけど…


最近 ちょっと 疲れてるかもなぁ……






ﾎﾟﾂ…


ﾎﾟﾂ ﾎﾟﾂ





丸「…ん？」





ﾎﾟﾂﾎﾟﾂﾎﾟﾂ


ｻｰｰｰｯ





丸「わっ、わわっ」ﾀﾀｯ






雨、夜からって 言うてたやんか 天達さぁんっ






ﾀﾀﾀﾀｯ





ぉ、ナイスな 軒下っ







丸「…ぅわぁ…」





ｻﾞｰｰｰｰｰｰｯ





通り雨…言うヤツ？


これ 無理して 走ってったら 本 ぬれてまうやろか。


バッグに 無理やり 詰め込んだら なんとかなる？





丸「…はぁ…」





休みは いっつも 家から 出ぇへんのに


珍しく本屋とか 行くから こういう事なんねんな。


ちょっと遠くまで 行ってみよとか なんで 思ったんやろ…






ｻﾞｰｰｰｰｰｰｯ






やみそうに ないなぁ…



あーあ、


マンガやったら こういう時 めっちゃタイプの女の子が 走ってきてさぁ、


『困っちゃいましたね♪』


って 破壊力 バツグンな 笑顔かましてくるとか あるのになぁ。





ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ





丸「降るねぇ(笑)」





ちょっと おもろくなってきた♪




これ カエルさんやったら うほほーい言うて 飛び跳ねるんやろな♪


カタツムリさんやったら のろりのろり 葉っぱの上 お散歩したりー♪



あと 雨の好きな生き物…


ぅーーーん……








A「っだぁーーーーーーっ」ﾊﾞｼｬ ﾊﾞｼｬｯ




丸「っ？！」




A「っうあ！！」ｽﾞﾃﾞｯ





ｶﾞｺｰﾝｯ





丸「ぇ、ちょ、大丈夫ですかっ？！」




A「ぅぅぅ……」




丸「立てますっ？ぁ、触りますね、触りますよっ？」






ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ






A「いったたた……」




丸「こっち、とりあえず こっちっ」




A「ぁー…、すいません…」




丸「どっか 痛いとこはっ？」




丸「…って おもっきし 血ぃ出てますやんっ」




A「ぁ〜、出てますねぇ…」




丸「ティッシュ、あれ、ティッシュで ええんやろかっ」ｺﾞｿｺﾞｿ




丸「ウエットティッシュのが 清潔っ？」ｺﾞｿｺﾞｿ




A「そんな そんな いいですよ、これくらい。」




A「それより 豪快に コケて 恥ずかしさのが 勝ってるんでー」

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