エイッティーノ国王☆4 (ページ34)

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＊第百三十九話ページ34

王妃が風邪をひいた。

「お医者さまは妊婦には薬は飲ませない方がいいと…」

村「まぁ、そう言うやろな。」

「ですが咳も止まらず夜も眠れないご様子。」

すば「んー、困ったなぁ…」

「食欲もなく、お腹のお子にも影響があるのではないかと心配で…」

村「まぁ、治すのなんか簡単ですよね。」

すば「まぁなぁ。」

「えっ、なにか特別な薬とかお医者さまがっ？」

すば「んや、Aの薬。」

「っ……A…さまの…」

すば「こないだ俺が熱上げた時、あいつの薬ですぐ回復。」

村「俺のあばら骨、次の日にはくっつけるようなものすんごい効き目。」

「…ですが…」

すば「魔族が作った薬なんか飲まれへんか？」

「…いえ……、その……」

すば「ま、あいつを信じてないヤツからしたらそやろなぁ。」

すば「とりあえずマキに聞いてみ？」

すば「嫌なら無理にとは言わんけど、腹の子の事も考えろ言うて。」

「…かしこまりました…」

1時間後、お付きに支えられて王妃が広間まで出てきた。

ﾏｷ「………っ」ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ

すば「苦しそやなぁ。」

ﾏｷ「申しわけ…ざいませ…っ」

ﾏｷ「っ…」ｺﾞﾎｯ

すば「んで？どうする？」

丸「王妃さま、これハチミツしょうが湯です、どうぞ。」ｺﾄｯ

ﾏｷ「ぁ…、ありがとう…」

「王妃さまは薬がどんなものか知りたいそうです。」

すば「どんなもんって…、薬は薬やんか。」

「何が使われてどのように調合しているのか、この目で見ないことには信用できないと。」

すば「………」

ﾏｷ「ちょっと、わたしはそんなっ…」ｺﾞﾎｯ

「使われるものによっては薬に頼らず自力で治すお気持ちでおられます。」

すば「…ま、ええやろ。」

すば「Aー、」

ｼｭﾝｯ

A「はい、すばる様。」ﾎﾟﾀｯ

すば「水浴び中やったか、すまんすまん。」

すば「ほれ、タオル。」

A「申し訳ございません。」ｶﾞｼｶﾞｼ

すば「あのなぁ、マキが風邪ひいてもうてん。」

A「………」ﾁﾗｯ

すば「んでも妊婦やから普通の薬は飲まん方がええねんて。」

すば「お前の作る薬やったら大丈夫やろ？」