エイッティーノ国王☆4 (ページ30)

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＊第百三十五話ページ30

ある日、王は熱を出した。

「伝染病などの疑いはないでしょう。」

「日頃の疲れが溜まったのだと考えられます。」

「栄養と睡眠を十分にとりごゆっくりお休みくださいませ。」

すば「んー、お疲れー」

「では、失礼いたします。」

村「しんどいですか？」

すば「そらこんだけ熱上がったらしんどいやろなぁっ」

村「デカい声出さんといてくださいよ、病人なんやから。」

すば「お前が出させとんねんっ」

村「なんか食べれます？」

すば「いらん。」

村「なんか食うて薬飲まな熱も下がりませんよ。」

すば「薬は Aのヤツ飲む。」

すば「もうすぐ持ってくるやろ。」

ｼｭﾝｯ

A「すばる様、お薬です。」

すば「ほらな。」

村「なんやそれ、おかゆか？」

A「丸山が作った。」

A「ぇー、『王さまへ愛をこめて、丸山おかゆスペシャル隆平風味』だ。」

すば「絶対いらんもん入ってるってぇっ」

村「愛しか入ってへんのとちゃいますか？(笑)」

すば「あいつの愛ってねばっこーーい、ねちっこーーーーいヤツやろっ」

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ

ﾏｷ「王さまっ、マキでございますっ」

ﾏｷ「お体の具合が悪いとのことっ」

ﾏｷ「わたしに看病をさせていただけませんかっ」

すば「えぇ……」

村「王妃さま、」

村「王さまは疲れから出た発熱がございます。」

村「どうぞそのままお部屋へお戻りください。」

ﾏｷ「ですからわたしが王さまのおそばで…っ」

すば「マキ、気持ちは嬉しいけどな、お前にうつってもうたら大変や。」

すば「こんなもんすぐ治るから心配せんと部屋戻れ。」

ﾏｷ「…分かりました…」

ﾏｷ「少しでも早い回復をお祈りしております…」

村「………」

すば「………」

すば「…行ったか？」

村「…はい。」

すば「しんどっ、いろいろしんどっ」

村「そういうのもこみこみでお疲れが出たんでしょうねぇ(笑)」

村「今日1日しっかりお休みになられてください。」

村「やる事ためておくんで。」

すば「また熱上がるっ」

すば「負のループっていう一番分かりやすいヤツっ」

村「Aの薬めっちゃ効くんで大丈夫でしょ。」