∞の村上という男☆2

＊成長 ページ10

ヤッバい……


おもしろすぎる……



すばる君のあの いかがわしい事 考えてる顔、最高っ(笑)




〜♪





あ、帰ってきたかな。





ﾋﾟｯ





A「もしもしっ」




村「おぉ、今 アパートの前やねんけどな？柊、寝てもうてん。」




A「あー、うん。そうじゃないかなって思ってた(笑)」




村「俺、運ぶから。ドア開けて待っといてくれるか？」




A「助かる〜、ありがとっ」







新しくて音漏れの少ない我が家。


柊のためにお金を貯めたいから、マンションじゃなくてアパートにしたんだけど



さすがにちょっとご近所の目が気になる…







A「急いで 入ってっ」




村「こいつ、けっこう重いわ(笑)」




柊「……ZZZ」





ﾊﾞﾀﾝ





A「こっち、柊の部屋っ」




村「中 広いな〜」




A「1人の部屋 作ってあげたくて ちょっといいアパートにしたの。」




村「俺、この歳で1人部屋とか考えられへんかったけどな(笑)」




A「…まぁ、1人っ子だから…」




村「…よし、」




柊「……ZZZ」






明日、いっぱい話 聞かされるんだろうな。



興奮すると止まらないから 厄介(笑)







A「ご迷惑おかけしました。」




村「いや〜、ホンマ手のかからん子やな〜」




A「いい子でいなきゃ、って思ってるみたいでさ…」




村「俺、まいったわ。こいつにも惚れた。」




A「…なんかあったの？」







リビングでコーヒーを飲みながら 今日あった事を聞いた。



人見知りしたのは最初の10分くらいだけで



その後は ずっと楽しそうにボールを蹴って、他の人が休憩するのを許さなかったって。







村「足 速いからサッカー向きやって。元Jリーガーのお墨付きや。」




A「…そっか。」




村「でな？メシ食いながら聞いてみてん。こんなに好きなんに なんでサッカーやれへんのか。」




A「…うん、そしたら？」




村「お前、守らなアカンからやって。」




A「…っ」




村「空手で強くなって、母さんいじめるヤツ来たら やっつけるんだ 言うとったわ。」




A「…うそ……」




村「ええ子に育てたな。」ﾎﾟﾝｯ







…んーん、あたしは何もしてない。



あの子が 傷を隠しながら 何かを抱えながら



大きく成長してくれた。






村「お前ら 親子に惚れてもうた。どうする？コレ。」







…やめて、



嬉しいから。

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