∞の村上という男☆2

＊想う　想われる ページ7

ごつい車の後部座席で 分厚い体に包まれた あたしは、



どうして 初めから この人に 会えなかったんだろう



どうして こんなに好きにさせるんだろう



どうして…






そんな事 をずっと考えて



ただ、しがみついてた。






村「淋しい思いさせて ごめんな。」




A「……ぅん。」




村「俺も 我慢できんくなったら こないして 会いに来るから。」




A「……ん……」




村「お前、やっぱ我慢するもんなぁ。ハゲんで？ホンマに。」




A「…ハゲないもん…」




村「頼むから 俺より先にハゲんといてくれ。笑ろてまうやん。」




A「…笑ったら 信ちゃんのも抜く…」




村「鬼やな、お前(笑)」




A「…一緒ならなんとか なるかなって。」




村「なるかな〜。ん〜、なるかぁ…。俺はな、血筋からしてホンマにハゲるからな。」




A「そうなの？」




村「それも 前からてっぺんからの両攻めで、つるっぱげの予定やねん。」




A「……見たいかも(笑)」




村「見せたるよ。ちゃんと、見せたる。」







かなり先の話を 当たり前にされると



もっともっと 飲みこまれてしまうから、できれば しないで欲しいんだけど



この強くてあったかい 腕から すり抜ける事なんてできなくて




気づいたら 信ちゃんにキスしてた。




好きだから。



ものすごく好きだと思うから。







村「…ん……」




A「……好き……」




村「…お前、ここで誘うな。こんな住宅街で ごっつ怪しい車になってまうやろ。」




A「…ここじゃ嫌…」




村「今日はお預けや。めっっっちゃ欲しいけどな。」




A「…あと5分 経ったら 帰る…」




村「あと5分、好きやな(笑)」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ




A「…ね…、キス…して……」




村「…お前は ホンマ、溺れさすわぁ…」







好きな人に 想われるって こんなに切なくて嬉しい事だったんだ…







A「…じゃあ、明日…ね…？」




村「俺、泊まろかなぁ。」




A「はいっ？！」




村「こんなモンモンムラムラしとる状態で 帰ってもなぁ。分かるやろ？」




A「…分かる…ような 分かりたくないような…//」




村「ま、そのうちやな、そのうち。お前、油断すんなよ？」




A「油断？」




村「いつ 俺から誘われるか 分からんのやからな。」




A「…覚悟しときます…//」

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