∞の村上という男☆2

＊その通り ページ29

ほんと、この人たちは 会うたびになんかの約束するんだから…(笑)






柊「いつっ？いつ買いに行くのっ？」




村「日曜日の午前中やな。」




柊「分かった！」




村「そういうわけやから。」




A「はいはい(笑)」







朝早くのサッカー観戦の日、学校から帰ってきた柊が あたしに言った。





『朝 言うの忘れてた！』



『俺、空手やだ！サッカーやりたい！！』





はっきり、おっきな声で。




『いえーい、ボールGET−−っ♪』




単純…(笑)







村「お前も行けんの？」




A「え、あたしっ？ダメでしょっ」




柊「なんで？一緒に行こうよ。」




村「やっぱ仕事か。」




A「…仕事は休みなんだけど…」




柊「じゃあ いいじゃんっ。ね、信五っ」




村「日曜休み 珍しなぁ。ほな 昼メシ食おか。柊、なに食いたい？」




柊「ハンバーグ！」




村「またかいな(笑)」




柊「じゃあ、親子丼！」




村「しぶっ(笑)」




柊「親子丼もダメ？」




村「ええよ、親子丼な？むっちゃうまいの食わせたる。」







毎回 毎回、話が進むの早すぎるんだってば。



昼間だよ？



人、いっぱいいるんだよ？



柊だけなら まだしも、あたしは…まずいでしょ…







A「…や、2人で行ってきなよ。あたしも たまには買い物とかしたいし…」




柊「信五、ご飯 食べたらすぐ仕事なんだよ？俺 どうすんの。」







その通りな事 言うんじゃないっ







村「柊のがよぉ分かっとるわ(笑)」




A「でも…」




村「ちゃんと個室のとこ選ぶし、スポーツショップにも ちょびっと変装するから。」




柊「変装っ？おもしろそー♪」




村「帽子とな、メガネもかけてマスクもしよか。」




柊「変な人にならない？大丈夫？」




A「ほらっ、時間！」




柊「うわっ、孝介に置いてかれるっ」







じゃあ、日曜日ね！って元気に出てった息子。



洗い物をする あたしを後ろから抱きしめてくる 好きな人。







A「…邪魔ですよー」ｼﾞｬｰｯ




村「冷たい事 言いなや。」




A「…もし…さ、」




村「写真とか撮られたら…か？」




A「…うん…。やっぱりまずいでしょ？」




村「軽く 注意 受ける程度やで？」




A「柊もいるんだよっ？普通のスキャンダルじゃすまないよ…」




村「俺、コソコソすんの 好きやないねん。」




村「悪いことしてへんしなぁ。」

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