∞の村上という男☆2

＊それでも ページ25

聞けば 近所の月極め駐車場をちゃっかり 借りてた信ちゃん。


さすがっていうか なんていうか…






村「最近、この辺でおかしなヤツ出るって話 聞くか？」




A「え？…そういえばないかな…」




村「よしよし…」




A「なんかしたの？」




村「んや？知り合いに頼んでここら辺の パトロール強化するように言うただけや。」




A「顔 広っ」




村「心配やんか。柊もまだ ちっこいんやし。」







ジムの近くまで送ってもらって、すぐまた会う約束。



それが嬉しかった。







A「あたしの方が遅いよね、たぶん。」




村「たまには俺が待っとくわ。」




A「なんかぜいたくな感じ(笑)」




村「どこ行くか決めとけ。俺んちでもええけど。」




A「それはっ…ダメでしょ…」




村「前にも言うたやろ。お前となら 噂 立ってもええて。」




A「そういうわけには いかないよ…」







固いなぁ、お前は って



頭ぽんぽんしてくれるけど、それはやっぱりダメだと思う。




だからって いつまでも隠しておけるわけじゃないって事も分かってる。




この人が 噂が立ってもいいなんて、そう思ってるならなおさら。







A「じゃあ…、行ってきます。」




村「あとでな？」







いろんなネットの情報を読んで



ジャニーズ事務所がどれだけ厳しい会社か、いくらか分かってるつもり。



でも、それでも 一緒にいたい。







A「すいません、じゃあ 上がらせてもらいますっ」




ｽﾀｯﾌ「はーい、お疲れさまでしたーっ」




A「ごめんね、みどりちゃん。後で……、なんかおごるっ」




ｽﾀｯﾌ「お高いもの 考えときまーす♪」







ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ






村「お疲れさん。」




A「お疲れさまです。どこにいるの？」




村「久々に 買いもんしとったわ。品川におるから…」







芝公園で待ち合わせ。



もうすぐ春って感じのぽかぽか陽気。




あー、昼寝したい……






〜♪





ﾋﾟｯ





A「着いた？」




村「お前な、外で そんなとろける顔しとったら襲われんで？」




A「えっ、どこどこっ？」






あった、ごっつい車が。



まだ昼間だから 後ろに…っと。





ｶﾞﾗｯ






村「なんで後ろやねん。隣 来い 隣。」




A「少しは用心 しなよ。」




村「淋しいやんか。」

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