∞の村上という男☆2

＊それだけの事 ページ17

肉団子のたれを 思いっきり口まわりにつけて


信ちゃんの腕をつかんでリビングに。



どんだけ好きなのよ(笑)






村「分かったから落ち着けて(笑)」




柊「早く食べないと冷めるじゃんっ」




A「しんっ…村上さん、ビール飲みます？」




村「あー、そやなぁ…」




柊「ねぇ、母さんも信五って呼んでよ。村上さんっ、てなんかやだ。」




A「やだって言ったって…」




村「ま、そやな。家に泊まりに来るまでの仲になった事やし、もうちょい くだけよか(笑)」




A「じゃあ……、信五…さん？」




村「年下組から信ちゃん、言われてるからそれでええよ。」




柊「俺は信五 って呼ぶけどっ」




A「ふふっ(笑)はい、ビール♪」ｺﾄｯ




柊「これ！この肉団子、俺が作ったんだよ！」




村「ほぉ〜、がんばったなぁ。」




柊「んでね、こっちの丸くない方が母さんが作ったヤツ！」




A「わざわざ言うなっ」




村「はっ、そうなん？(笑)」






あたしが作ったものを 柊と信ちゃんが食べてる。


たったそれだけの事。



それだけの事に 何かがこみ上げてきて



キッチンで何かをしてるフリして少しだけ泣いた。







柊「ごちそうさま！信五、お風呂！！」




A「柊、まだ食べてるでしょ？もうちょっと待ちなさい。」




柊「だって！明日のために早く寝ろって言ったの母さんじゃんっ」




村「もうできてんの？風呂。」




A「あ、うん。」




村「よっしゃ、」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ




柊「早く、早くっ」




村「今 行くから 先行ってろ。」ｸｼｬｯ




柊「分かった！」ﾀﾀﾀﾀｯ






脱ぎながら行ったよ、あの子…(笑)






村「…遅なったけど、」




A「え？」




村「…味見…」ｸﾞｲｯ





ﾁｭｯ




……肉団子とビールの味……






村「めっちゃうまかった。ごちそうさん。」




A「ほんと？あたし、料理ってちょっと…」




村「こんだけできりゃ 十分やろ。」




A「明日、OFFになった？」




村「午後から空けた。」




A「あたしも、14時で上がれるようにしたから。」




村「デートするか。」




A「デート…しよっか(笑)」




柊「信五ーーっ、なにしてんのーーっ！」




村「あいつのテンションどないなっとんねん(笑)」




A「かなり懐かれちゃったね(笑)」





お風呂、のぞきに行きたいかも……

＊この空間→←＊いかにも

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す