∞の村上という男☆2

＊初顔合わせ ページ2

トイレの前で信ちゃんと待ち合わせして


『俺に話 合わせとったらええから』って



頼もしい事 言ってくれるけど、正直 不安だった。






A「…柊？」




柊「母さん、俺 やっぱりオムライスがいいっ」




A「えっ？ハンバーグじゃないのっ？」




柊「だって見てよ、コレ！めっちゃうまそうっ♪」




A「…まぁ、それはいいんだけどさ。あのね？今、仕事のお客様に偶然会ってね？」




柊「ふ〜ん。」




A「お店 混んでるから、一緒に食べてもいいですか だって。…いい？」




柊「別にいいよー」




A「じゃあ、呼ぶね？」






村「こんばんは。」




柊「こんばん……は……」




村「ごめんなぁ？この店 めっちゃ混んでてなぁ。」




柊「…関ジャニの…人…？」




村「おぉ、知ってるかぁ。関ジャニ∞の村上 信五です。」




柊「………」




A「ほら、柊。ごあいさつは？」




柊「…小貫 柊です…」




村「他に席なくて困っててん。一緒に食うてもええかな。」




柊「……ぅん。」




村「おおきに♪」







かなり警戒してるなぁ。


基本、人見知りだから しょうがないか…







村「なに食うん？」




柊「…オムライス…」




A「ほんとにハンバーグじゃなくていいの？」




柊「…ぅん、オムライス。」




村「ここ、オムライスも うまいらしいからな。」







注文してから もう一回、あたしの担当するお客さんだって事を それとなく説明した。



でも やっぱり 柊は 静かなままで、



信ちゃんの質問に 一言で返すだけ。







村「そっか、空手の見学 行ってきたんや。」




A「サッカーが好きなんだと ばっかり思ってたけど 空手がやりたいって言いだして…」




村「サッカー？！お前、サッカー好きなんかっ！」




柊「ぅ、うん…」




村「誰やっ」




柊「え…？」




村「誰が一番 好きやっ」




柊「え、え…。メッシ…？」




村「ええとこ 言うたっ！」




柊「っ…」




村「メッシはな、なんと言っても あの決定力が他のヤツとはちゃうねんなぁ…」




柊「っ分かるっ」




村「入れるべき時に ちゃんと入れるって なかなかできひんからなっ」




柊「あ、あと ドリブルもすごいっ」




村「あれはな、もう芸術やでっ！」




柊「芸術？」




村「1つの作品として完成させてるっちゅーんかなぁ…、うん。」







…子供が2人…

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