若社長と演技派お嬢☆

＊ここ数年で一番の ページ9

Aside





体は だるいけど、頭が痛いわけじゃなくて。


なら なんで 記憶ないんだろう…、とか 考えながら マルちゃんにLINE 送ろうとしたら






〜♪






A「…報告しろって事ね。」





ﾋﾟｯ





A「はい。」




A「おはようございます。」




父「昨日、どうだった？」




A「その前に、だますようなマネするの やめてください。」




父「そうでもしなきゃ お前は お見合いとか しないだろ。」




父「しかも あんな いい話。」




A「私は まだ結婚する気 ありません。」




父「そんな事 言ってると 婚期 逃して 一生独身だぞ。」




父「そんな恥ずかしいこと させられるか。」






はい、出た。



結婚しない女が 恥ずかしいとか 完全に独身女性を下に 見た発言。


私のためじゃない、世間体が 悪いから。



ただでさえ、1人だけ 薬剤師の 私が 気に入らないから。






A「結婚相手くらい 自分で 見つけます。」




父「男を 見る目が ないから 言ってるんだ。」




父「あそこの息子より いい男が いるか？」






…それは…



ここ数年で 一番の いい男だったと 思うけどっ


ちょっと もったいなかったなって 思っても いるけどっ






A「大倉さんは いい方でしたけど、もうお会いする事は ありません。」




父「なに 言ってるんだ。」




父「来週、また 会うんだぞ？」




A「えっ！」




父「今度は 最初から 2人だけだ。」




父「プランは あちらに 任せてある。」




A「なんで そんな 勝手にっ」




父「結婚する事が 女にとっての 最高の幸せだ。」




A「そんなの お父さんが 決める事 じゃっ…」




父「詳しいことは 母さんから 聞きなさい。」




父「あちらは 乗り気 みたいだぞ。」




父「じゃあな。」




A「ちょっ…」






嫌い。



自分が もう少し 大人になったら 変わるんだろうなって 思ってたけど やっぱり 嫌い。



総合病院、老人ホーム、リハビリ施設とか 何個も 経営してるくせに



まったく 人の事を 考えてない やり方、言い方。




だから 私は 医者に なりたくなかった。







丸「ほーんと、Aちゃんのパパって 強引やんねぇ。」




丸「俺は 好きやけどね、そういう男の方が♪」




A「紹介するから そっちの世界に 連れてって…」

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