たとえば、あいつなら☆4

＊もともと ページ6

村上side




いつかは こうなる思とったから そない驚かへんのやけど


どうしたもんかなーって。






すば「約10年。」




村「俺と 変わらへんやんけ(笑)」




すば「一緒にすなっ」




すば「お前は 途中で 空いたやろっ」




すば「空白の3年あるやろっ」




村「必死か(笑)」




すば「……んんっ」




すば「どうする？」




村「あ？」




すば「1回 シバき合ってみる？」




村「はっ(笑)」




すば「俺の女やー 言うて。」




すば「俺のもんに 手ぇ出しやがってー 言うて。」




村「公園とかで か？(笑)」




すば「青春やん？」




村「もう青春 とか 言う 歳ちゃうやろー」




村「んで 負けたら 身ぃ引くとか そんなん？」




すば「んや、ただ 殴り合うだけ。」




村「意味あんのか、それ(笑)」




すば「身ぃ引くも 引かんも、俺は 元々どうにかしたい なんか 思ってへんし。」




すば「結婚なんか とんでもない話や。」




すば「そやから、お前が 早くもらってくれたら ええねや。」




村「もう それ 親父の意見やん。」




すば「それが 一番 丸く収まると 思う。」




すば「せやろ？」




村「お前は それで ええんか。」




すば「…俺は 今から ウソ偽りない事を 言うぞ。」




すば「心して 聞け。」




村「あ？(笑)」




すば「確かに 俺は あいつに 惚れてたけども、」




すば「お前に ベタ惚れの あいつに 惚れたんや。」




すば「お前が こう言った、あぁ言った、」




すば「こんな事してくれた、どう思う？って。」




すば「ヘコんだり 喜んだり、たまに 泣き入ったりな。」




すば「お前しか 見えてへんAを 見てるのが 好きやった。」




村「………」




すば「ところが どっこい。」




すば「俺を 好きかも、とか ぬかしやがった。」




すば「すぐ 近くにおった 便利屋のおっさんが いなくなるから 淋しなってもうて そんなん言うてる。」




すば「正直、冷めたわな。」




村「…そう簡単に 冷めへんやろ。」




すば「一気に 冷めてへんで？」




すば「じわじわ、ゆっくり 冷えてってるの 分かるもん。」




すば「これ マジやからな。」




すば「あいつは わけ分からんくなっとる だけや。」




すば「お前が しっかり してくれ。」




すば「俺は あいつを 見守る専門で ええねん。」

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