たとえば、あいつなら☆4

＊だるだる ページ3

渋谷side





今さらに なって


近くに いられへんようになってから 言うてもうた。


それが ええのか 悪いのか、でも ウソは1つも 言うてない。




この11年間、ひたすら ヒナを想ってた あいつが 好きやったんや。



俺を好きな あいつは 好きやない。




めんどくさ、俺。



もう当分 大阪には 帰らへん。




……わけには いかんやろなぁ……







女「この後、うち来る？」ｺｿｯ




すば「……たい焼き 焼ける？」




女「え？たい焼き？」




すば「たい焼き 焼かれへんヤツ 好みやないねん。」




すば「悪いな。」




女「意味わかんないっ」






お前みたいな あなご顔、興味ないっちゅーてんねや。



あー、だるだるー


帰ろ。






すば「お先ー」




男「渋谷、帰るとっ？」




男「お前っ、今日は 最後まで 付き合うってっ…」




すば「俺の 最後 来たんですわー」




すば「お疲れっしたー」






どーでも ええヤツと やっとる場合やない。


あいつ、ヒナと どうなったやろ…



や、どうなろうと ヒナは 離さへんやろな。




全部 受け入れるとか 言いそう。



俺には 無理。




あいつの全部なんか 重たすぎて、



ヒナの 食べこぼしくらいが ちょうど良かった。






ﾋﾟﾛﾘﾝｯ






A『なんか おもろい事 言うて』






悪魔か。



恐ろしすぎて 鼻タレてくるわ。






すば『ゾウだぞう』




A『さっぶ』




すば『シバくぞ』




A『離れてるから 無理やし』




すば『ベッドの角に 足の小指 ぶつけろ』




A『ベッドちゃうもん』




すば『布団って 妙に え ろく思えるんは なんでや』




A『寝るっていうよりか やる感のが 強いから？』




すば『最近、ヒナとやってんのか』




A『どっちが いい？』




すば『どっちでも 興 奮するわ』




A『変 態』







あの日、好きやったって伝えたあの日、



しょぼーんなって 家 帰ったくせに



この やたらと攻撃的なメールは なんやねん…







A『すばる君は？最近 やった？』




すば『さっき、まさにチャンスあったけど スルー』




A『もったいなー』




すば『顔 アカンかった』




A『顔、どストライクやったら いってたんや』




すば『ちぎれる くらいな』




A『会いたい』





すば「っ………」








この 悪魔が……

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