たとえば、あいつなら☆4

＊ほいほい ページ11

渋谷side





色は 真っ白なのと、赤と白の混ざったヤツに 決まったらしい。


いつもは どーでも ええもんでも 写メって 送って来るくせに



そればっかりは 送って来ぃひん。



わざと としか 思われへん。






横「………」




すば「……ヨコ。」




横「………おぇっ」




すば「おいって、ヨコ。」ﾎﾟﾝ




横「……ぁー、久しぶりやな……」




すば「お前、顔色 悪いとかの レベルちゃうで。」




すば「アスファルト色してんで。」




横「……スピーチ 断って来よかな……」




すば「今さら 何ぬかしとんねん！言うて シバかれるぞ。」




横「…せやんなぁ……、ぉえっ」




すば「そんなん なるんやったら なんで 引き受けたん。」




横「…ヒナが…」




すば「おん、ヒナが？」




横「…ここで 完璧に 友人代表のスピーチ かましたら、上司への最高のアピールなって 出世 早なるぞって 言うから…」




すば「うわ、こっわ。」




すば「悪徳商法や。」




すば「そんで ほいほい OK出したんか(笑)」




横「もう俺 2週間くらい 前から 胃ぃ痛なってなぁ…」




横「ずーーーっと漢方 飲んでんねん。」




すば「アホや(笑)」




横「なぁ、代わりに スピーチやっ…」




すば「だぁ！」




横「……この原稿 読むだけで い…」




すば「わっし！」




横「…最悪 棒読みでも かまへ…」




すば「あいやー！」ｽﾞﾋﾞｼｯ




横「っいったっ」




すば「目ぇ覚ませ。」




すば「今、お前の 目の前には 出世という 輝かしい 未来が広がっとんねんで。」




すば「あと 1歩 進むだけで、お前の将来は 約束されんねん。」




横「……そやろか……」




すば「自分は 俳優や 思え。」




すば「超 売れっ子俳優。」




横「超 売れっ子…」




すば「上司も 同僚も、新郎も新婦も お前の 名演技 見に来たんや。」




すば「見したったら ええやん。」




すば「どや！言うて キメて来い。」




横「……読むだけやもんな。」




すば「せや、書いてるの 読むだけ。」




横「…できるような 気ぃしてきた……」






やっぱ アホや、こいつ(笑)






村「おー、来たか すばるっ」




すば「どこの ホストさんですかー」




横「わははははっ、ホンマやっ、ホストやっ(笑)」




横「しかも 指名されへんヤツっ(笑)」




村「ずいぶん 余裕やんか、ヨコ。」

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