たとえば、あいつなら☆4

＊カラカラ ページ1

渋谷side





マジメな話 せな アカン。



ラ ブホ連れてったら やってまうし、実家は ありえへんし、


ここしかないやろな。






A「カラオケ 久しぶりやねー♪」




すば「歌う気は ないけどな。」




A「えー、なんでー」




A「すばる君の歌 聴きたいー」




すば「お前、ヒナどうする気やねん。」




A「………」




すば「俺は 明日 福岡 戻んねんで？」




すば「そしたら また ちゃんとヒナと 付き合っていけんのか。」




A「……分からへん。」




すば「分からんまま ずるずる 行く気か。」




A「…信五のことも 好きやねん…」




すば「ほー、」




すば「ここへ来ての 二股 宣言か？」




すば「たいしたヤツやな。」




A「信五との事を どうするかってのも大事や 思うっ」




A「自分が なにしてるかって のも十分…分かってるけど…」




A「あたし まだ 聞いてない。」




A「すばる君が あたしを どう思ってんのか…」




A「ちゃんと 聞きたい。」




すば「………」ｸﾞﾋﾞｯ






のど カラッカラ。



言葉に できひん感情を 何年 隠してきた 思とんねん。



それ 聞きたい？


簡単に 言いやがって ホンマに。






すば「どう思ってるか…なぁ…」




すば「お前は それ聞く覚悟 できてんのか。」




A「覚悟？」




すば「重いぞ。」




すば「いろんな意味で、どっしーん来るぞ。」




すば「ええのか。」




A「……ぅん。」




A「ええよ。」




すば「このまま 福岡 持って行きたい。」




すば「探さないでください、って 書け。」




すば「ほんで 俺のもん なれ。」




A「……ホンマに そう…思てんの…？」




すば「引くやろ。」




すば「でもな、俺は お前が 好きなんやない。」




すば「ヒナのことしか 見てへん お前が ずっと 好きやったんや。」




すば「俺の方 見てもうた お前は もう、俺の 惚れてた お前ちゃうねん。」




A「…なに それ…」




すば「なに 言うてるか 分からへんやろ。」




すば「俺にも 分からんけど、」




すば「ヒナんとこ 戻れ。」




A「……むちゃくちゃ や……」




すば「俺を好きとか 言うてるお前に 幻滅したってのも ホンマのとこや。」




すば「お前が、」




すば「好きやった。」

＊さらさら→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す