恋するカフェオレ☆ (ページ6)

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＊間に合う程度にページ6

横山side

基本、朝メシって食わんのやけど取引先とかで腹鳴るのめっちゃカッコ悪いから

なにかは腹に入れとかなアカン。

今までは弟のどっちかがなんか作ってくれてたりしたけどあいつら出てってもうたから…

横「…行ってきます。」

ｼｰｰｰｰﾝ

横「…さみし。」

ﾊﾞﾀﾝ

勤が出てったのはしゃあないで？結婚したんやから。

んでも充まで出てくとか…

部屋どんだけ広いねん。

横「…はぁ～あ。」

チャリももうそろそろキツいな。

耳めっちゃ痛い。

痛い寒い。

今日も充メシに誘お。

横「………」ｽﾝｯ

コーヒーのええ匂い…

そういやここやったかな、カギ落としたのって。

一応、マスター？

あのおっちゃんにもあいさつしといた方がええんやろか。

…そこまでせんでもええか。

でもな…、あの豆乳めっちゃうまかったし…

ｷﾞｲｲｲ…

「いらっしゃいませ、おはようございます。」

横「ぁ、おはようございます…」

「寒かったでしょう、どうぞどうぞ。」

横「はぁ…」

「今日は特に寒くて通勤の方たちは大変ですねぇ…」ｷｭｯｷｭｯ

「なににしましょう。」

横「え、ぁ、その、」

横「豆乳ラテを…」

「かしこまりました。」

さっき開店したばっかりらしくて客は俺1人。

ゆったりした音楽とコーヒーの匂い。

マスターのほんわかした話し方もええ感じ。

京都の人やろか。

「お待たせしました。」ｺﾄｯ

横「ぁ、どうも。」

「出勤に間に合う程度にごゆっくり…」

横「はい(笑)」

横「あっ、」

「はい？」

横「あの…僕こないだ…」

「えぇ、」

横「ここに忘れ物をしたみたいで…、その…」

「忘れ物ですか？」

「確か今のところなにもなかったはず…」

「確認しますのでお待ちくださいね。」

横「いやっ、そうやなくてっ」

横「カギを…忘れてしまって、それで…」

横「ここの常連さん？女の人に拾われてそれで…」

「……あぁ、」

「先週の話ですかね。」

横「そう…ですね。」

「Aちゃんが追いかけてってめっちゃ探したけど見失ってもうた、ってアレかぁ(笑)」

横「…めっちゃ探してくれはったんですか。」