恋するカフェオレ☆ (ページ30)

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＊火ぃついたページ30

横山side

なんや知らんけどどっきどきしてんのは俺だけなんやろな。

この子はええ子やから、俺1人にするのアレやから残ってくれたんやもんな。

火ぃつかへん……

横「…や、時間に余裕ある時だけ。」ﾌｰﾌｰ

A「あたしも…」

横「……アレやんな、店で会う時ほどしゃきっとしてへんねんな。」

A「しゃきっと？」

横「なんやこう…、かっちり。」

A「まぁ…、今は一応プライベートですから(笑)」

横「OLさん？」ﾌｰﾌｰ

A「銀行員です。」

横「っ！」

横「っごほっごほっ！」

A「え、ちょっと大丈夫ですか？」

横「ぎ、銀行員っ？」

A「今度はそこに食いつきますか(笑)」

横「自分、いろんなギャップありすぎやでっ」

A「そう言われても…」

A「お客さま相手の仕事なんでナメられないように前髪つくらないで大人っぽくしっかりしてる感じに見せなきゃなーって…」

A「…やっぱり童顔ってどうにもならないんですね…」

横「童顔うんぬんやなくて…っ」

横「…反則やわ…」

A「はい？」

横「や、なんでもない。」

横「ぁ、火ぃついた。」

いろんなもんに。

A「すごい、ホントに得意なんですね。」

横「得意っちゅーか、このついた瞬間が気持ちええねんな。」

A「……あの、」

横「うん？」

A「横山…なにさんですか？」

横「………」

横「…きみたか。」

A「きみたか…さん。」

もうアカン。

もう無理やわ。

あいつらはよ帰って来ぃひんかな…

A「どういう字？」

横「ぁーーー、あのな、」ﾋﾟｯ

横「画数多いねん。」

A「きみたか……」ｽｽｯ

そやからっ

名前を言うなっ

ほんで近いっ

ﾋﾟｯﾋﾟｯ

『侯隆』

横「…こういう字。」

A「……気候、の候の字の 1本ないヤツ…」

A「難しいですね…」

横「めんどいねん、書くの。」

A「でもあたし、漢字が好きで、」

A「難しい漢字ほど燃えるんですよ(笑)」

横「変わってんな。」

A「横山…侯隆さん。」

A「…うん、覚えましたっ」

A「ふふっ(笑)」

なんやねん。

今日来て良かった……