！おさななあまた！ (ページ39)

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ぐちつぼくんとんそめくんは昼休みが終わる五分前に自分達の教室に帰って行った
続々と教室に何処かへ行っていたクラスメイト達が帰り出して来る頃、不意に隣からの視線が熱く刺さる
はぁ、とため息一つ漏らした後で其方に向くとブスくれているブッサイクな顔をしたげんぴょんが居る
何だ此奴、その顔が可愛いとでも思っているのか?全然そんな事ない、不細工だぞ。と言いたかった
だがその言葉の前に彼からの言葉で遮られる
たった一言、ゲームを止めて私に言ってきたからだ

「お前…ってさ、こんそめの事好きなの?」

正直どう返すか悩んでいた
彼の質問の意図的に恐らくは恋愛の対象なのか否かを確認してきているのだろう
結論から言うと答えはNoなのだが、友達としてという意図なら全然Yesである
彼のような友達こそ理想であり、何ならげんぴょんと幼馴染という腐れ縁を代わって欲しい位だ
いちごミルクを飲み干し、紙パックを潰しながら私は必死に考える

『…それ、げんぴょんに関係ある?』

私なりの答えだった
強く否定する事もなく、かといって肯定する訳でもない曖昧な返事
そして彼に私の色恋は一切関係がないからだ
只少し嬉しかったのもあるが、きっと期待するだけ無駄だからハナから期待しない事にしている
さて彼の反応は…と伺った所で丁度良く昼休みを終えるチャイムが鳴り響く

次の時間は確か移動教室先の化学だったか、と私は彼の返事を待つ前にそそくさと用意を終えて化学の教室迄移動したのだった