！おさななあまた！ (ページ29)

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「もう私の世話しないでよ！絶対だからね！」

「それはふりか？」

「違うってば！！私、今回こそ本気だから！いや、今までだって本気だけど、さすがにヤバいと思ったの！一人でできること増やさなきゃいつまで経っても天乃くんに寄生しちゃうじゃん！？」

ただの幼馴染に寄生する私ってマジでどうなのって話でしょ？
今更感はんぱないけど、決意するの遅すぎるけど！
でも、今やらなきゃダメな気がする…！

天乃くんの為にも、もちろん私自身の為にも幼馴染離れしなきゃじゃん。
一生お世話させるわけにもいかないし。

「でも、Aにできるんか？ほつれたボタン一つなおせんAに。ご飯やって最終的に作らんで外食三昧になるオチやろ？それともコンビニ弁当ですますんか？体壊すで？」

「少しは幼馴染の底力信じてくれない？てか、このままってわけにもいかないし」

「ええと思うけどなぁ、このままでも。俺、別に困ってへんよ？Aのことくらい面倒みれるし」

いやいやいやいや、ダメでしょ。
絶対にダメでしょ。

「あのさ、ただの幼馴染にこの距離感はないよ。一生お世話しますって言うつもり？幼馴染なだけで？ありえないでしょ？今までお世話になってた私が言うのも何だけどさ、ダメでしょこれ」

「幼馴染やからダメなん？ほんなら付き合う？」

今度こそ空いた口がふさがらなかった。
何で今なの？としか思わなかった。

私が告白した時、できないって言ったじゃん。
お世話する為だけに付き合うとか正気？ありえないでしょ？

「昔、私をふったのは天乃くんだよね？」

「せやな。でも、Aと結婚する気はあったんやで？」