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「あれでAがなんも気付いてないのすごいよな」
ジュースが飲みたいと席を立ったAちゃんとそれに共だったしゃけの後ろ姿を見送りながらきりやんがこぼす
「んー、でも僕は分からなくもないよ、シャークんのこと」
頬杖をつきながらぶるーくがどこか2人を眩しそうに見て呟く
すると恋バナにめが無いなかむがすかさず反応する
「え、ぶるーくって彼女いたっけ」
「いないよ〜」
「えぇ、いないのに共感してんの？」
引いた反応をするなかむを一瞥してスマイルが「でも、」と口を開く
「共感出来ないのは俺らに幼なじみの異性が居ないから、という可能性もあるからな」
「それはそうかもしんないけどさぁ」
相変わらず燃えきらない反応を見せるきりやん。仕方ないなぁ
「寂しがりなきりやんの為に今日の放課後はどっか遊びに行くか〜」
「だーかーらー！寂しくねぇから！でも遊びには行く！」
「どこ行く！？カラオケ？クレープ？スイーツバイキング？」
「おい、後半のはなかむが食べたいだけだろ」
「僕お肉の方が食べたーい」
騒がしくなったところにAちゃんとしゃけが戻ってくる
『なになになに、何の話〜？』
「2人ともおかえり
放課後遊びに行こうって話…だったんだけど収集つかなくなっちゃった」
『ただいま！
え、遊び行きたい！シャークんも行くよね？』
「んー」
『私あそこ行きたーい！』となかむたちの輪に混ざりにいったAちゃんに離された手を見て、しゃけに少し恨めしそうな目を向けられるけれど、元はと言えばお前のせいだからな、の意味を込めてにこりと笑みを返す
「きりやんも言ってたよ
なんでAちゃんは気付いてないんだー、って」
「ふはっ、まぁ気付いて欲しいとも思ってねーし」
「とか言って、Aちゃんに引かれるのが怖いだけなんじゃないの」
そう言うとしゃけは目をスっと細めて薄らと笑みを浮かべながら口を開く
「それは絶対にないな。何のために何年一緒にいると思ってんだ」
その姿は鮫と言うよりも、
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