！おさななあまた！ (ページ24)

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なんて事が昼間にあったなぁ、とポスンと背中を預け見上げる

「え、つめた」
『髪乾かすの途中で飽きちゃった』
「ドライヤー持ってこい。やったげるから」
『今動きたくなーい』

はぁ…とシャークんがため息をつく
足の間に座ってるし背中預けてるし諦めるだろうと思っていたのに、予想に反してシャークんは容赦なく私を転がしたあとドライヤーを取りに行った

『うーん』
「何？」
『あ、いやお昼のこと思い出してた～』
「あー、距離近いってやつ？」
『そう！でもこれが普通だし、これから先シャークん以外が隣にいるの想像できないし』
「ふーん？」

恋でもしたら変わるのかな～、とぼんやり思い浮かべるものの恋の「こ」の字もまだ知らないのでやっぱり想像出来るはずもなく
なかなかドライヤーを始めないシャークんを振り返ると緩んだ口元に手を当て嬉しそうにしていた

『あれ、なんで嬉しそうな顔してるの？私なんか言った？』
「え、あぁ、Aも同じ事思ってたんだなって嬉しくなった」
『？』
「これから先もお互い以外が隣にいるの想像できないってやつ」
『まぁ恋したらわかんないかもだけどね～』
「ははっ、… … …」
『え？なんてー？』

自分の声をかき消すようにドライヤーを始めたシャークんに尋ね返すも私の声もかき消されて届かなかったみたいだ
まぁ大した事じゃないか、とドライヤーするシャークんに身を任せた

.

「ははっ、心配しなくてもAに彼氏ができる日なんて来ねーよ」