さんじゅう ページ31
放課後、正面玄関付近。
こういう日に限ってどうやら彼女は担任に用事を言い渡されたらしく教室を出て職員室に真っ直ぐ向かっていった。
鞄に仕掛けた盗聴器は昼休憩と放課後にしかまともに役に立ってくれない、あまりにも雑音が多すぎて彼女の声が上手く聞き取れないのだ(何度外野を一人残らず潰してやろうと思ったか、有象無象共のノイズなど聞くに耐えない)
1年の時は一人で居るとチーノと居る時よりもよく女に絡まれたものだが全無視を決め込んだ甲斐があってかめっきりそれも減った為、今一人で携帯を弄っていても話し掛けられることもなく快適に彼女を待てている(チーノは教室でクラスメイトに捕まってたな。今日は一緒に帰られへんって先に言うといたからまあだらだらゆっくりするんやろ、知らんけど)
「あれ〜？塩戸くん？」
間延びしたふわふわとした様な声が自分の名前を呼んだので意識がそちらに持っていかれ、自然と顔が上がり声のした方に視線を向けた。
彼女の一番の友人である女子だ、ちなみに名前は出てこない。
彼女はなんて呼んでいたっけ。
「…ああ、どもっす」
「ふふ、名前出てこうへんってお顔しとるね〜案外分かりやすいって言われへん〜？」
「別に隠してるつもりもないんで」
「あら素直、そういう人嫌いやないわ〜……えっと〜もしかしてAちゃんのこと待ってる感じ？」
「まあ、そうっすね。どうしても着いて来て欲しい用事があって……卯花さんは？」
「Aちゃんなら職員室〜」
把握済みである。
「正面玄関で待っとってって言われてるんやけど、貴方がAちゃんに用事があるなら先帰っとこっかな〜私の代わりにAちゃんに会うたら伝えとってくれる〜？」
「いいっすよ別に」
やっぱり睨んだ通り空気が読めて話の分かる女子である。
トントン拍子に上手くコトが運びにやけそうになる口元を必死に引き結びながら頷く。
あとは彼女が用事を終えて正面玄関にやってくる前にこちらの用事の内容を何にするか決めなくては。
ここで彼女の友人との話は終わったはずであるが、当の彼女はじいっと黙ったままこちらを見つめ小さく笑みを浮かべて一向に動かない。
痺れを切らしてしまい「…なんすか」と尋ねると彼女はくすくすと鈴を転がした様に笑って。
「塩戸くんってさあ、」
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える。(プロフ) - 白崎さん» こんにちは、える。です。わ〜！そう言って頂けてとっても幸せです…！お待たせしてしまって申し訳ない限りです…！これからもムラのある更新頻度ですが何卒見守ってあげてくださいまし！コメントありがとうございました！ (2月25日 11時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
白崎(プロフ) - 初コメ失礼します！本当にこの作品大好きで…！😭いつ更新されるかな？って毎日通知確認してました笑 待ってましたーって言わんばかりにとんできちゃいました🥹 これからも応援してます‼️😭頑張ってください😿♡ (2月24日 9時) (レス) @page38 id: 65a2c4ef0e (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - ゆゆゆさん» こんばんは、える。です。ゆゆゆ様の好みを撃ち抜く事が出来て何よりです！たくさんのすきもありがとうございます、とってもとってもうれしいし執筆の糧になりますー！これからもどうぞ温かく見守ってあげてくださいまし、よろしくお願い致します！ (1月15日 1時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - ほんとにこの文章で書ききれないくらいです…!!語彙力がなくて「好き」ばっかりの読みにくい文章でごめんなさい…!!🙇🏻♀️いつも楽しみをありがとうございますっこれからもずっと応援してます！ (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 初コメント失礼します…!あのほんとにだいすきです…!!好きすぎてなんと言ったらいいか分からないくらいえる。さんの書く文章が好きすぎてもう…!!✨sypくんもciくんも親友ちゃんももちろん卯花ちゃんもみんな愛重くてお互い大好きな感じが私の好みどストライクで…!! (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
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