にじゅういち ページ22
ぱんっ、と小気味のいい打音が響いた。
宥める様に笑みを浮かべていた彼女はその目をぱちくりとさせながら赤くなった頬に手を添え、怒り心頭の女はだんだんと足を踏み鳴らしながらこの場を去っていく。
取り敢えずは助かったようだ、出直されるのは御免蒙るが。
「……あの、」
『あいたた…ん？はい？』
「大丈夫、すか」
『ああほっぺ？全然大丈夫ですよ！そっちこそ大丈夫やった？あれやろ、貴方めちゃくちゃ人気ある男の子やろ？友達が言うてた！』
ぴくりと自分の眉が動いたのが分かった。
なんやねん、こいつもなんだかんだ言うて俺に近付きたくて声掛けて来た口やんけ。
途端にまたふつふつと苛立ちが湧き上がりぶすっと表情が曇る。
「……やったらなんやねん。俺に恩売っといて、後でデートでもしてくれって言うん？生憎やけど無理、」
『いや興味ないから』
「は、」
『さっきも言うたやろ？この場所、部活しとる先輩見るのにベストな場所なん！貴方達がごちゃごちゃしとったら気散るし邪魔やから声掛けただけ。何か勘違いしとるみたいやけど、私は先輩にしか興味ないよ？』
『イケメンは大変やね、女の子はみんな自分のことすきになるって常に気張らなあかんくて』
悪意のない鋭い言葉が鈍器となり、がつんと頭を殴られた気分だった。
じゃ、私忙しいから！と遠回しにこの場から去ってくれという彼女の言われるがまま呆けた様にとぼとぼとその場をあとにする。
盛大な勘違いをした事、それによってボコボコにされた事。
それらの羞恥により顔が熱くなってきたと思っていたのだが、ドッドッと心臓の音が段々と大きくなっていくのに気付きどうやら羞恥のせいではないらしいと足を止めた。
あんな風に言われたのも、全くもって興味を持たれないのも初めての経験だ。
「…ああ、なるほど」
生涯縁のないものだと思っていた初恋を知ったのだと、自分でも驚くほどすんなりと理解し思わず声が漏れてしまった。
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える。(プロフ) - 白崎さん» こんにちは、える。です。わ〜！そう言って頂けてとっても幸せです…！お待たせしてしまって申し訳ない限りです…！これからもムラのある更新頻度ですが何卒見守ってあげてくださいまし！コメントありがとうございました！ (2月25日 11時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
白崎(プロフ) - 初コメ失礼します！本当にこの作品大好きで…！😭いつ更新されるかな？って毎日通知確認してました笑 待ってましたーって言わんばかりにとんできちゃいました🥹 これからも応援してます‼️😭頑張ってください😿♡ (2月24日 9時) (レス) @page38 id: 65a2c4ef0e (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - ゆゆゆさん» こんばんは、える。です。ゆゆゆ様の好みを撃ち抜く事が出来て何よりです！たくさんのすきもありがとうございます、とってもとってもうれしいし執筆の糧になりますー！これからもどうぞ温かく見守ってあげてくださいまし、よろしくお願い致します！ (1月15日 1時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - ほんとにこの文章で書ききれないくらいです…!!語彙力がなくて「好き」ばっかりの読みにくい文章でごめんなさい…!!🙇🏻♀️いつも楽しみをありがとうございますっこれからもずっと応援してます！ (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 初コメント失礼します…!あのほんとにだいすきです…!!好きすぎてなんと言ったらいいか分からないくらいえる。さんの書く文章が好きすぎてもう…!!✨sypくんもciくんも親友ちゃんももちろん卯花ちゃんもみんな愛重くてお互い大好きな感じが私の好みどストライクで…!! (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
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