じゅうなな ページ18
こてん、と可愛らしく首を傾げながら私の隣を指差す彼に思わず飛び上がる勢いで立ち上がり『私、たっ、立っとくから塩戸くん座って！スペース存分に使って！』となんとも早口で捲し立ててしまった。
グラウンド側に背を向けぶんぶんと首と手を横に振る私はさぞ滑稽だっただろう、仕方ないのだ、誰だってアイドルがほぼゼロ距離で隣に座るとなったらこんな反応をするに決まっている。
「…卯花さんが立つんやったら俺も立っとくわ」
『！？いやっ、塩戸くんは座って！しんどいやんか！』
「じゃあ一緒に座ろや」
『いや、その、あのお……』
「危ない！！！！」
なんと説明したものかと頭を悩ませやきもきとしていると後方から耳に鋭く刺さった焦りを含んだ怒声。
そちらに向かって反射的に振り返ろうとした体が、何かに強く包まれた。
瞬間、ドッと質量を持ったゴムが硬いものにぶつかった音が響き辺りが一瞬ざわめく。
「ショッピ！だいじょ、」
「チッ、どう蹴ったら此処まで飛んでくんねんふざけんなノーコン！！！！」
幼馴染の言葉を遮る先ほどを上回る怒声が頭上から聞こえてきたことにより、自分の現状が緩やかに鮮明になっていく。
鼻を擽る心地のよい香り、心臓の規則的な鐘の音、私を守る様に覆い被さる人の体温。
抱き締められている、私は今すきな人に。
ゴールへと向かうはずだったサッカーボールの軌道が狂い、危うく私の頭が撃ち抜かれてしまう所を彼が身を挺して守ってくれたのだろう。
此処までは何が起きたか分からず逆に冷静になれた事により理解が出来た。
しかし鮮明になった脳内は、五感は、心は、今の状況をしっかり刻み込もうと全ての指令を持っていく。
ありがとうと言わなければ、反応速度も対処も王子様みたいだったな、いやそうじゃなくて、ショッピくんめっちゃ良い匂いする、だからそうでもなくて、ああ私このまま死ぬのかも、そうだけどそうじゃなくて！！！！
「けほっ、久々にでかい声出してもたわ……卯花さん大丈夫？痛いとことか、ない？」
体を少し離し眉を下げながらこちらを心配そうに見つめる彼。
私が正面を見つめたまま微動だにしないので更に心配になったのか次いで顔を覗き込んで来た。
もうお分かりだろう。
私の意識は、そこでぷっつりと途絶えた。
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える。(プロフ) - 白崎さん» こんにちは、える。です。わ〜！そう言って頂けてとっても幸せです…！お待たせしてしまって申し訳ない限りです…！これからもムラのある更新頻度ですが何卒見守ってあげてくださいまし！コメントありがとうございました！ (2月25日 11時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
白崎(プロフ) - 初コメ失礼します！本当にこの作品大好きで…！😭いつ更新されるかな？って毎日通知確認してました笑 待ってましたーって言わんばかりにとんできちゃいました🥹 これからも応援してます‼️😭頑張ってください😿♡ (2月24日 9時) (レス) @page38 id: 65a2c4ef0e (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - ゆゆゆさん» こんばんは、える。です。ゆゆゆ様の好みを撃ち抜く事が出来て何よりです！たくさんのすきもありがとうございます、とってもとってもうれしいし執筆の糧になりますー！これからもどうぞ温かく見守ってあげてくださいまし、よろしくお願い致します！ (1月15日 1時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - ほんとにこの文章で書ききれないくらいです…!!語彙力がなくて「好き」ばっかりの読みにくい文章でごめんなさい…!!🙇🏻♀️いつも楽しみをありがとうございますっこれからもずっと応援してます！ (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 初コメント失礼します…!あのほんとにだいすきです…!!好きすぎてなんと言ったらいいか分からないくらいえる。さんの書く文章が好きすぎてもう…!!✨sypくんもciくんも親友ちゃんももちろん卯花ちゃんもみんな愛重くてお互い大好きな感じが私の好みどストライクで…!! (1月14日 21時) (レス) id: 8a4843d7c9 (このIDを非表示/違反報告)
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