◇ ページ7
「……正気？」
『あの林檎を取らなきゃこの肝試しは終わらない』
「林檎を手に入れる方法が今の所2つある。1つはあの恐ろしいレディにその林檎をこちらに投げてと頼む、もう1つはあの恐ろしいレディから林檎を奪い取る」
『意外と余裕やん大先生』
「出来る事なら聞きたないんやけどどうする？」
『レディが林檎をすんなりこっちに投げてくれるとでも？』
「せやんなあ〜……！ああ〜ほんまにいや、」
「ァア"！！！」
大先生の嘆きを遮る様に今までその場から動かなかったゾンビメイドが一際大きな唸り声を上げてこちらに駆け寄ってきた。
突然アクションを起こした彼女に大先生は大層驚きまたもや情けない叫び声を上げながら5つの林檎が詰まった籠を振り回す。
すると彼女は大先生の攻撃をひらりと交わしなんともアクロバティックに私達から距離を取って、臨戦態勢をそのままに小さく唸り声を上げながらこちらの様子を窺う様に見つめている。
「…なるほど、あのレディがピンピンしてる理由が分かったぜ…」
『というと？』
「びっくりした拍子にゾムシャオが一発も入れんわけないやろとか思ててん。ワンチャンお化け役がノックアウトされて退場したんちゃうかとか最初は思ててん。あの身のこなし、華麗に避けたと見える…」
『今その情報必要？』
「ねえ〜ちょっとは乗ってくれたってええやんかあ〜！」
『まずはどうしたら林檎を取れるかを考えるべきやろ！埒開かんやん！いつまでも終わらへんて！』
「もう5つ集めたし帰ってもええんちゃう？1個くらい取れんかったペアあっても良くない？」
『みんなはちゃんと取って来たのに？私達だけ5つで帰るん？』
「僕、プライドとかぜんぶおかんの腹の中に置いて来たから」
『……大先生。私、あんまりこういう事したないんやけど…』
深く溜め息を吐き出しとことこと大先生の背後に回る。「？？なに？え？Aちゃん？？？」と困惑する大先生と右足をゆっくり上げる私。
言うなればこれは生徒会方式である。
何度も何度も見たことのある光景だ。
『はよ行ってこい』
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える。(プロフ) - フレンチクルーラーさん» コメントありがとうねフレンちゃん！そう言って頂けるとモチベもたかいたかいになっちゃいます、これからもがんばるね！ (2月8日 7時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - えるち、楽しいよー。ワクワクしてます (2月6日 19時) (レス) id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 小豆さん» 初めまして、える。と申します。まあ！一気に読んで下さっただなんて！加えて続編まで楽しみにして頂き、作者冥利に尽きます。たくさんありがとうございます！これからもまったりがんばっていきますので、何卒よろしくお願い致します。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 名無しの高校生さん» おはようございます、える。です。名無しの高校生様！いつも暖かくて素敵なコメントをありがとうございます！貴女様の言葉に、当方毎度救われております。これからもぼちぼち精進して参りますので、何卒見守って頂けたら幸いです。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します！そして、続編おめでとうございます！1〜4をイッキ見して、5がでるのを楽しみにしていました！お体に気をつけて下さい!応援しています! (12月10日 15時) (レス) @page6 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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