◆ ページ17
『……え、はい？ちょっと意味が』
「喜び、悲しみ、怒り、驚き、そして恐怖する。お前のそれら全ては偽りの自分の仮面を被る様に演じているだけのものだった。煙草で再生していたと思っていたお前の心は、とっくに有象無象の愚か者共に砕かれとったんや」
『いや、え？じ、じゃあ、こっちの私が笑ったり泣いたり、怒ったりしてるのも、自分で気付いてないだけで、ぜんぶ演技やって言うんですか？先輩には、ぜんぶ嘘に見えとるんですか、？』
「だった、と言っただろ」
突然告げられた自分でも知らなかった自分のこと。
仮面を取り去ったと思い込んでいただけで、こちらの私も本当の私ではないのかと、この楽しいもあの時の悲しいも悔しいも、本当は何も感じていないのだろうかと、このせり上がってくる自分に対する恐怖さえも偽りなのかと小さく震えていた体は、先輩の一言でぴたりと止まった。
「小さな欠片としてお前の胸に残ったのは、人間離れした底抜けの優しさと全ての人間を包み込まんとする慈愛。そこを基盤として、ショッピと出会った辺りから徐々にお前の心は組み立てられた。我々の中の誰かと出会い交流し救い上げる度に、少しずつ少しずつ積み上がっていった。我々を救うと同時に、お前も我々に救われていたというわけだ。我々がお前に、感情というものを与えたと思っている。気付いていないだろうがお前、昨年よりもめちゃくちゃいい顔になってるぞ」
先輩は椅子から立ち上がると私の隣に腰掛け流れる様にぽふぽふと頭を撫でつける。
「なあ、A。潰れないでいてくれてありがとう、我々の姫であってくれてありがとう。お前をもう誰にも壊させない、自分を愛せない代わりに他人をどうしようもなく愛してしまう天使の様なお前を、我々は必ず守る」
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える。(プロフ) - フレンチクルーラーさん» コメントありがとうねフレンちゃん！そう言って頂けるとモチベもたかいたかいになっちゃいます、これからもがんばるね！ (2月8日 7時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - えるち、楽しいよー。ワクワクしてます (2月6日 19時) (レス) id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 小豆さん» 初めまして、える。と申します。まあ！一気に読んで下さっただなんて！加えて続編まで楽しみにして頂き、作者冥利に尽きます。たくさんありがとうございます！これからもまったりがんばっていきますので、何卒よろしくお願い致します。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 名無しの高校生さん» おはようございます、える。です。名無しの高校生様！いつも暖かくて素敵なコメントをありがとうございます！貴女様の言葉に、当方毎度救われております。これからもぼちぼち精進して参りますので、何卒見守って頂けたら幸いです。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します！そして、続編おめでとうございます！1〜4をイッキ見して、5がでるのを楽しみにしていました！お体に気をつけて下さい!応援しています! (12月10日 15時) (レス) @page6 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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