◇ ページ14
「ご無事で何よりですA様、坊っちゃま！もう心臓が張り裂けてしまう思いでしたよ〜！」
『すみません、心配かけて……あの、大先生は…？』
「ここにおるよ」
田中さんに次いで扉から顔を出し、彼も私の顔を確認すると安堵の溜め息を深く長く吐き出し「ッまじでえ…」と頭をがしがしと掻き毟る。
「めっっっちゃ心配したしめっっっちゃ怖かったんやけど！？Aちゃん急におらんくなるし田中さんに適当にあしらわれたと思ったら血相変えてグルちゃんそこへ飛び込んでいくし！まじで訳分からんのやけどほんまになんなんどういう事なん！？説明してくれよ！」
「説明してやってもいいがお前二度とこの屋敷で寝れんくなるぞ？しかもこれは俺達だけの秘密にするつもりだ、引っ掻き回されるのも変に首を突っ込まれるのも面倒やからな。誰にも言えず、その秘密を抱えながら毎年ここでの夜を怯えて過ごすつもりか？言っておくが合宿に不参加などということは絶対にさせんぞ。地獄の果てまで追い掛けて必ず参加させる、それを踏まえた上でもう一度聞くがそれでも聞きたいか？」
「……どうやらのっぴきならない事情があるらしい、俺は何も聞かないぜ…」
「賢い選択だ。知る事は死ぬ事、何処かのお偉い探偵様の言葉だ。よく覚えておくといい」
さて、と先輩は私の肩を優しく叩くとそろそろ戻らんと勘づかれるなと先陣を切って歩き出した。
田中さんは一度ぺこりと頭を下げると「私は後片付けがありますので♡」と五つ目の部屋へと入っていったので、軽く声をかけそれを見送ったあと私も大先生と共に歩き出す。
何一つ分からないままではあるが、あのままグルッペン先輩が助けに来てくれなかったなら私はこの世から永久にさよならをすることになったであろうことだけは理解出来た。
それを改めて実感した時、ぶるりとまた体が震える。
今夜は色んな意味でどっと疲れた…早く眠りたい…
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える。(プロフ) - フレンチクルーラーさん» コメントありがとうねフレンちゃん！そう言って頂けるとモチベもたかいたかいになっちゃいます、これからもがんばるね！ (2月8日 7時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - えるち、楽しいよー。ワクワクしてます (2月6日 19時) (レス) id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 小豆さん» 初めまして、える。と申します。まあ！一気に読んで下さっただなんて！加えて続編まで楽しみにして頂き、作者冥利に尽きます。たくさんありがとうございます！これからもまったりがんばっていきますので、何卒よろしくお願い致します。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 名無しの高校生さん» おはようございます、える。です。名無しの高校生様！いつも暖かくて素敵なコメントをありがとうございます！貴女様の言葉に、当方毎度救われております。これからもぼちぼち精進して参りますので、何卒見守って頂けたら幸いです。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します！そして、続編おめでとうございます！1〜4をイッキ見して、5がでるのを楽しみにしていました！お体に気をつけて下さい!応援しています! (12月10日 15時) (レス) @page6 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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