◇ ページ13
扉が閉まった瞬間、がくんと足の力が抜け思わず先輩に体を預けて寄りかかってしまう。
自立しようとすればするほど膝が笑ってしまい呼吸も乱れてくる。
「怖い思いをさせたな、よく耐えてくれた。すまない、最初にあの部屋に興味を示した段階でお前に説明をするべきだった」
無理をするなと言わんばかりに私をしっかり支えながら宥める様に腕をさすってくれる先輩。
『……あの人、は…誰なんですか？』
「ヴィンス。この屋敷のあの部屋に何百年と囚われている哀れな亡霊だよ。フューラー家の当主になる者は、必ず一度招かれ彼と邂逅する。爺様も親父殿も、きっとその前の歴代当主達も一度しか会ったことがないだろうが俺は今回で14回目だ。彼奴は相当俺を気に入っているらしい。あの部屋を自由に出入り出来るのも彼奴が手出し出来ないのも俺だけだ、何故かは皆目見当もつかんがな」
『なんで私まで…』
「それも分からん。まあ、人ならざる者すら魅了する美貌である事は太鼓判を押してやるがな？」
『笑えんのですけど』
「笑えやノリの悪い奴やな」
『マジモンに会うて骨の髄まで震え上がっとるんですよこっちは。何時ぞやのお化け屋敷の100倍は怖かった…』
思い出しただけでまだ体がかたかたと震える。
小さく深呼吸をしていると先程まで大先生や田中さんといた六つ目の部屋の扉が勢いよく開かれた。
そこから田中さんがひょこっと顔を覗かせこちらを視認すると途端に安堵した様な、或いは今にも泣き出しそうな表情を浮かべ「良かったあ〜〜〜！」と声を漏らした。
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える。(プロフ) - フレンチクルーラーさん» コメントありがとうねフレンちゃん！そう言って頂けるとモチベもたかいたかいになっちゃいます、これからもがんばるね！ (2月8日 7時) (
レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - えるち、楽しいよー。ワクワクしてます (2月6日 19時) (レス) id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 小豆さん» 初めまして、える。と申します。まあ！一気に読んで下さっただなんて！加えて続編まで楽しみにして頂き、作者冥利に尽きます。たくさんありがとうございます！これからもまったりがんばっていきますので、何卒よろしくお願い致します。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 名無しの高校生さん» おはようございます、える。です。名無しの高校生様！いつも暖かくて素敵なコメントをありがとうございます！貴女様の言葉に、当方毎度救われております。これからもぼちぼち精進して参りますので、何卒見守って頂けたら幸いです。コメントありがとうございました！ (12月12日 7時) (レス) id: 984bd7bc35 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します！そして、続編おめでとうございます！1〜4をイッキ見して、5がでるのを楽しみにしていました！お体に気をつけて下さい!応援しています! (12月10日 15時) (レス) @page6 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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