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狂おしいくらいに口角を上げ思いの丈をぶつけた男は、最後を静かにそう締め括ると彼女の頬に指を這わせた。
その瞳は何処か本当に救いを求めるみたいに潤んでいる様にさえ見える。
彼女は彼の懺悔をゆっくりと全て咀嚼し終えたあと段々と顔を歪めていった。




『ふざけないで。貴方はなんと愚かしく、そしてなんと穢らわしいのでしょう。頭のおかしい貴方を誰も赦さない、救いようがない、気持ち悪い、恥を知りなさい!!!』


彼は初めて彼女の軽蔑に歪む表情を見て、そして拒絶を顕にした言葉を聞いた。
しかし不思議と彼の心は砕けなかった、彼の中で"答えが決まった"のである。


「……ふふ、ふふふっ、あはははははッッ!!!!………この、悪魔め」


耳障りな笑い声を上げて天を仰いだ後またゆっくりと彼女を見下ろすと、エーミールは彼女の衣服を両手で乱暴に引っ掴み勢いよく引き裂いた。











(彼女は選択を間違えた)
(彼女は聖母でも悪魔でもなく、ただの人間だっただけなのに)

shp.→←◇



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作者名:える。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年11月17日 10時

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