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好きは内緒で／rd ページ45
ふー、っと大きく息を吸って吐いても緊張は無くならず心臓はバクバクと耳にでもあるのでは無いかと思う程に煩い
rd「力抜けー？」
『わ、分かってる！』
これから始まるのは体育祭のブロックパフォーマンスと言う種目でブロックから30人ほど出してダンスをするのだ
まぁ体育祭の花形とも言えるような盛り上がりを見せるこのブロックパフォーマンスは今年で最後
高校3年、卒業までは半年程しか無く今回それぞれペアダンスをするのだがペアは幼馴染のらだおで生まれた時から今までずっと一緒、息もぴったりだからと審査員席の目の前、つまりセンターだ
rd「Aが失敗しても俺がカバーしてやるからなー」
まるで妹かのように私を扱うらだお、今までずっとそうだから何年も私の片思い…きっとこの先も
大学が離れて疎遠になっていつしか会わなくなるのかな…
『らだおのバカ』
rd「えっ、酷くない！？」
いつも学校に一緒に行って、テスト勉強もして、一緒にお昼食べて、通話もLINEもするのに私の気持ちに気付きも気付きもしない鈍感野郎め、今回のペアダンスで少しは意識されるかな、って思ってたのに…
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