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萌え袖で手を振ると兄の横を通り教室に向かい入るとクラスメイトに挨拶をしていく。
「おっはよー」
ht「おはよう。A、今日も今日ですごいね。そのうちへそ出ししそう」
「ひとらん、おはよう。んーへそ出ししたらシマ喜ぶ？」
ht「おまっ、コネちゃん怒る未来しかないでしょ」
彼はひとらんらん。コネシマの家業であるコネコネファイナンスに代々仕える金融業らしい。
利率が年60%とか言う暴利なんだって借りたら最後らしいよ。金融庁には年10%だと言ってるー。
ht「とりあえず席につこう。暖房ついてるからひざ掛け貸してあげるよ」
「ま？嬉しい。寒かったんだよねー」
sha「そりゃそんな格好しとったら寒いやん。短くない？」
「オシャレはガマンやからね。しゃちゃおはー」
sha「おはー。ちゃうねん。お宅のダンナ煩いんやけどぉ？何とかしてくれへん」
臙脂色に近いニット帽に豚のヘアピンをつけた男の子が来て口を開いた。
彼はコネシマと同じクラスのシャオロン。
私の家の企業の傘下に入ってるボディーガードの会社の跡取りで腕っぷしは強くコネシマと仲が良い。
そしてコネシマの、後ろにいるのは飲食業界を牛耳るシャルルグループの跡取り鬱。みんなは大先生と呼んでるけど、私はうっちゃんと呼んでる。なぜかって？かわよだから。
kn「そりゃそうやろ！！嫁がこんな可愛ええ格好してて男共が見ないわけないやろ！！」
ut「えー、どんなかっこ？んー、ええやん。Aちゃんめちゃくちゃ可愛ええ」
「えっ！？ホンマに？うっちゃんまじかわよ？」
ut「かわよかわよ。ボクちゃんかわよ？」
「うっちゃんはかっこいいよー」
ut「ま？やばっ、嬉しい。ぐぇつ」
そんなわちゃわちゃしていたら大先生がカエルを潰したような声を出してふと見るとシャオちゃんの後ろに鎮座しつつヘッドロックをキメてるコネシマ。
kn「Aー、誰彼構わず口説くんはやめてくれや。口説かれたヤツ殺したなるから」
ut「ちゃいますやん。ちゃうやん。ギャルにギャルで返したんだから友愛やろ！！」
sha「そやぞー。独占欲強いんは嫌われるでー。A、俺はかっこええ？」
「んー、シャオちはかわよだね。私が負けてるくらい女子力あるんやけどさ」
sha「えーかわええの？やだなぁ」
本人にヤキモチ妬かせようとシャオロンにもちょっかいを出しているが、ついに堪忍袋の緒が切れたのかガシッと頬を掴まれるとキスをされた。
しかも深い方。
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