幼なじみで大事な人／kn ページ38
A視点
kn「おまえはおれがまもったる。それだからあんしんしておれによめにこい。おれいがいのおとこになびくことすらゆるさないからな」
「うん。あたしコネシマくんのおよめさんいがいなるきはないよ。だってコネシマくんだいすきだもん。やくそくだよ」
拙い約束だが、大人の中では確約となり大事な約束だった。
時は流れ。A及びコネシマ16歳。
物語はそこから始まる。
「ねぇ、ねぇ、シマ〜起きて〜。遅刻しちゃうよぉ〜」
kn「んー、後20分寝かせてや。昨日全体集会で発言する内容考えていたら寝れへんかったんやから。そんな悪さするやつはこうや！！」
「きゃあ！！」
ゆさゆさとライトブルーのシーツがかかってる布団をボスボスと膨らみに向かって殴るとニョキっと腕が生えてきて私を捕まえ布団に引きずり込まれてしまった。
布団の中は暖かく、彼の体温を感じながら瞼を閉じると急に布団がめくられて肌寒い風が入ってきた。
kn「寒っ！！なんやめちゃくちゃ寒いんやけど！？」
「寒いからシマの布団気持ちよかったのにぃ」
syp「バカップル、はよ起きてください。学校遅刻する気ですか？バカですか？あー、バカでしたね」
kn「ショッピ！！寒いやろ！！」
「そーだそーだ。寒いでしょ！！」
syp「煩いっすよ」
私とシマが文句を垂れてるこの子はショッピ。シマの一個下の弟で高校1年生。ちなみに私とシマは2年生。
syp「アホ言わんとはよ準備しろやクソ兄貴！！！それとAさん、チーノがめちゃくちゃ探していましたよ。彼奴煩いんですから勘弁してくださいよ」
「ありゃ？なんでチーノ？」
syp「そりゃ姉さん大好き(笑)を地で行く男ですよ。朝飯出来たと言ってますし、学校行く準備せんでええんですか？」
「あ。やばっ。でもさ、チーノのご飯毎回卵の撲殺体が入ってるのよね。あれはなんでなんやろね」
syp「あいつなりに両面焼こうとして失敗してる残骸らしいっすよ。じゃあまた後で」
彼が言ってるチーノとは私の一個下の弟でショッピとは腐れ縁で私を慕ってくれる可愛い子。
ちなみに彼が言ってる様に私の格好はパジャマにカーディガンという薄着だ。
kn「アホか！！体冷やしたらどないするん！？それに可愛ええパジャマは俺だけが見てればええねん」
「シマ。そうだね！！シマにしか見せないから制服着てくるね」
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