！おさななまみれ！ (ページ30)

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いいから授業に集中しろ、と消しゴムを投げつけられ、お前がだよ、と投げられた消しゴムを投げ返す。彼女の耳がほんのり赤らんでいるのは、きっと怒られたからだ。そうに違いない。

｢随分と幸せそうに寝てたけど、なんの夢見てたの？｣

｢…結婚した夢｣

｢誰と？｣

｢教えない｣

｢ふ〜ん………｣

可愛く愛おしい俺の幼馴染。あんまりにも眠りから覚めないのなら、今度は王子様のキスで起こしてあげようか。

いつか、絶対に手に入れてみせる。その夢を、俺が予知夢にしてあげる。
相手は俺以外許さない。彼女の隣に座れるのも立てるのも、傍で寄り添うのも、全部俺の特権なのだから。

君の隣は、永遠に俺だけのもの。

幼馴染だから、いいでしょ？

…………ねえ、A。

君の生涯のパートナーを、俺にちょうだい。

君の隣に、ずっといたいよ。

俺の隣には、君がいて欲しいんだ。

後ろじゃ駄目、前でもだめ。隣じゃないと意味が無いんだ。

彼奴じゃ駄目、此奴でも駄目。君じゃないと駄目なんだ。

ずっと君の隣が、いい。