！おさななまみれ！ (ページ3)

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「ちょっとAさんいる？」

5時間目が終わり、6時間目の準備をしていると知らない女の子が私の名前を呼んだ気がした

まあこのクラスにいるAという名前は私しかいないし、間違えているとかではないか…

『えっと…私で合ってる…？』

「合ってる。放課後、校舎裏に一人で来なさい」

早口でそう言われ、颯爽と去っていく彼女の後ろには学年一可愛いと噂されている女の子
正直、圧を掛けてくる女の子よりそっちの方が気になってしまった。

学年一可愛いと言われてる。それに大先生もあの子のことが好きなはずなのに私に一体何の用があるというのだろうか

「呼ばれてたけど何か言われたん？」

『呼ばれたけど人違い。クラス間違えたんだと思う』

「ふーん…」

聞いてきた癖になんだそれは…

まあいいけど…

「大先生もバカやけど、Aも大概バカよな」

『うわ、超失礼…』

大先生と同類は流石に嫌すぎる…

こっちは浮気癖ないんですけど…

「事実やろ。何で幼なじみなのにそんな変な所で互いを気遣うん？」

『んー……幼なじみだからこそじゃない？』

幼なじみだからと言って何でも言い合える関係の人達もいれば、変な所で言い合えない人達がいたっておかしくはない

私と大先生の場合は後者だっただけだ

「幼なじみって意外と不便何やな。ま、どうせすぐ終わるやろうし教室で待っといてやるは」

『そこは先に帰るとかじゃないんだ』

まあいつもなら4人で帰るし待ってても不思議ではないか…

「女の嫉妬はよう怖い言うやろ？」

『シャオロンからその言葉が出ると思わなかった…』

「いや、大先生の人間関係ヤバいし。よく呼び出されとるやんか」

幼なじみの女癖が悪いせいか、その飛び火が私にまで掛かってくるのをシャオロンはわかっていたらしい

まあ流石に一緒のクラスにいればわかるか

『まあどうせいつものだから平気だよ』

そう言葉にした所でチャイムが鳴る

シャオロンは私の言葉に不服そうな表情を浮かべていた