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『ああ、やっぱり叩かれたか』
「いつも通りみたいに言わんといて！？」
「でも事実やんか」
そんなド正論が刺さったからか大先生が気持ち悪い声をだす
何でもあの後、女の子2人から鬱くんサイテー！というお言葉と共にビンタをお見舞いされたらしい
「クッソ…これでキープしてる女の子がいなくなってしもーた…」
『彼女なんてそんな簡単に作るもんじゃないし、逆にいいんじゃない？』
「それじゃ、ダメなんよ…」
『ダメってどういう…』
「すまん！遅れてしもーたは！」
屋上のドアを開ける音と共に騒がしい声が耳に入ってくる。
「聞いたで、大先生！お前今付き合っとる女と別れたんやろ！つまりやっと…」
「ちょ！おい待てシッマ！！」
バタバタと騒がしくシッマの口を塞ぎに行った辺り、この場で言われたくないらしい
まあ言葉の続き的に何となく予想はできるけど…
ふーん…なるほどね
『ねえ、シャオロン。相手がどういう子か知ってる？』
「………Aでもわかるって言っとくは」
言葉の続きがわかるとでも思っていなかったからかシャオロンは驚いた表情を浮かべた後、少し間を置いてヒントを答えてくれる
まあ、私は答えをしらないし、答えを言ってしまったら大先生には申し訳ないだろうからヒントだけでもありがたい
でも、私でもわかるっていう時点で答えはわかってしまったけど…
「昼休みもうすぐ終わるしはよ飯食おうぜ」
「元を正せばシッマのせいなんよ…」
口止めが終わったらしいので遅めのお昼ご飯を食べようとお弁当箱を開ける
「あ、A。卵焼き貰ってもええ？」
『いつも貰ってるくせに今更なにを…』
「あ、バレた？」
バレたじゃないんだよ、バレたじゃ
そんなことを思いながら卵焼きを半分に割り、大先生のお弁当箱へ持っていこうとした所でそのまま箸を口の中へ持っていかれる
これだから女たらしめ……
そういうのは本命の子にやるのであって、幼なじみの私にやるもんじゃないよ
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