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君だけに夢中/ut ページ1
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私にはこの学校に一人…幼馴染と言いたくない幼馴染がいる…
「あ、A〜。おはよ〜さん」
『おはよ…”大先生”』
大先生改めて、この男。名前を鬱島大と言う
紺色の髪で片目を隠し、メガネをかけ如何にもインテリで根暗そうな雰囲気漂うこの男…何と物凄くモテる…
しかし…
「じゃ、俺この後"リサちゃん"と一緒に登校する約束してるから後でな〜」
『あれ？"リカちゃん"じゃなかったっけ？』
「あ〜…リカちゃんとは合わなかったんよ」
そう言ってこの前も別の子と別れていなかったっけ…
「鬱くーん！」
甘ったるい猫なで声を出しながら女の子が前から駆け寄ってくる。
しかもその女の子、髪を緩く巻き、目の辺りにキラキラとしたラメみたいなものを塗っている辺り、相当気合いを入れてきたらしい
この子がリサちゃんという子なんだろう
一瞬睨まれたし、邪魔者はさっさと去るとしよう。大先生に軽く声を掛け、学校へ向かおうと足を動かすと前方からまた女の子がやってくる
「あんた誰！？鬱くんは私と登校する約束してたんだけど！？」
「何言ってんの！？私だって鬱くんと一緒に登校するって約束してるんだけど！？」
はぁ…またか…
そう、この男…モテる代わりに物凄いクズである。
浮気癖があって女を取っかえ引っ変えしてるのに全校生徒から非難されていないのが不思議なくらいだけど…まあUTU48とかっていう集団もできたぐらいだし…今更感はあるか…
修羅場に巻き込まれる前に私は一足先に学校へ向かった
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