◇ ページ34
「なんで中に入ってこんねんお前ら！おいチーノ！来たんやったら来たって言えや！俺コイツ待ってんねんって言うたやろ！…んふふ、えらい可愛い顔して可愛い声出すやんか、さっき俺らに啖呵切ったとは思われへんわ」
な ん で 捏 島 く ん が 此 処 に ？
こちらも先程とは打って変わって悪戯な笑みを浮かべながら私の腕を離す。
捏島くんの後ろでゾムくんとショッピくんが並んで立っていたがショッピくんは私達の所へつかつかと近付いて来ると間へ割って入ってきた。
「近付くなヤニが移る」
「ヤニが移るってなんやねん！ソイツも吸ってんねやろ？」
「先輩からはブルーベリーの良い匂いしかしないんです、ただただヤニ臭いのが近付いたら汚れるでしょ」
「怒んなってえ、謝ったやんかー」
「大の男二人が女詰めんなや、シャオロンも後でこってり絞るからな」
後ろのゾムくんが不機嫌そうにそう告げると愛されてんなーAと楽しそうにけたけたと笑う捏島くん。
『……あの、なんで此処におるん？』
「ゾムの後つけて来てん、えらいウキウキで入ってくからお前絡みやってすぐ分かった。さっきシャオロンも言うてたやろ？お前の話で持ちきりやって。その後にショッピとチーノが入ってきたからさっきの話してん。めちゃめちゃ怒られてんで俺！ゾムにぶん殴られそうになるしチーノには虫けらでも見るみたいな目されるしショッピなんて今ここでお前を殺すっちゅーくらいの殺気出されてやで、うん」
『私の事、待ってたってなに？』
「お前に興味がわいた。お前が言うたみたいにお前はそこらの女とはちゃう、あんだけ詰められて泣きも喚きも媚びもせんと俺らにはっきり啖呵切りよった。コイツらがお前を気に入るんもよう理解出来た。だから俺とも友達になってくれ！」
つかもう友達やろ！と自己完結する捏島くんに対して調子に乗んなと3人が見事にハモった。
ほんまに仲ええなあなどとぼんやり思っているとそれにツボったのかアーハッハッハッ！と大爆笑する捏島くん。こんな近距離で聞くのは初めてなのでビリビリと鼓膜が震えている気がする。当たり前だ、廊下の端と端でも爆音なのだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 960人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
える。(プロフ) - 桜の穂さん» こんにちは初めまして、える。と申します。勿体ないお言葉、本当にありがとうございます！ぼちぼちと更新頑張りますので、応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (
レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - とまとまとまとさん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉ありがとうございます！更新の励みになります、これからも応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - けんまおし1016さん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉達に感無量にございます…！票も本当にありがとうございます、これからも見守ってくださいませ！ (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - お話がすばらしすぎる…！ずっと着いていきます(((続きが読みたくなりすぎました！！！ (2022年12月17日 14時) (レス) @page35 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
とまとまとまと - やばい……!!めっちゃ好き……！お話も面白くて最高でしたｯｯ!!これからもずっと読み続けます!更新頑張ってくださいｯｯ!! (2022年12月17日 12時) (レス) id: e6e42fc56c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
