◇ ページ30
『やらかした…』
今私は足早に木造校舎に向かいながら心の中で顔を覆いこんなのって、ないよ……！と世界を憂いている最中である。
黄瀬くんは純粋に友達を心配していたというのに私と来たらその言葉達に腹を立て口汚く罵ってしまった。
いやでもあれだけ地雷を踏み抜かれたら誰だって腹が立たないか？寧ろよく我慢出来た方では？
ああ今度はしょもしょもと反省している私とあんな奴の為に気を病むなと叱咤する私とで殴り合いの喧嘩が始まった、結論から言うと私の頭の中は大混乱である。
しかし一番どうしようと焦っているのはかわいくない兎月Aを怒りに任せて晒してしまった事。
彼らにあれだけ啖呵を切ってしまったのだ、今頃鬼神の如く怒り狂って私の秘密を広めているかもしれない。
いやまだ間に合う？今から彼らの下に戻って謝り内緒にしてくれないかと交渉してみる？
いやいや言いたくない。改めて思い出しても癪に障る、絶対謝りたくないし言いたくない。どうやら後者の私が殴り合いに勝利したみたいだ。
誰が見ても詰んでる…終わった…明日から木造校舎の住人になろう…でもテスト近いな…授業は受けたいな…だめだ、どう足掻いても詰んでる。
私が大きく溜め息をつくとドンッと後ろからかなりの衝撃を受けた。
少し呻いてしまったがなんとか体勢を崩すまいと踏ん張る。
どうやら後ろから抱き着かれたらしい、相手に心当たりがある私は動揺するでもなくびっくりした〜と相手の腕に触れた。
『ごめんゾムくん、今構えるメンタルじゃ、』
「見つけた、良かった……！」
声を聞いてぴしりと固まる。おおよそ5分前に聞いていた声だ、聞き覚えがないわけではないがどうやら心当たりは外れたらしい。
『……離れてくれますか』
「！あっごめん、どうしても立ち止まって欲しくて……！」
黄瀬くんはぱっと私を離すと逃がすまいと今度は私の手を握ってくる。
逃げないので頼むから離してはくれないだろうか、現段階で私は彼の事を良く思っていないのである、触れられるのは正直不愉快だ。
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える。(プロフ) - 桜の穂さん» こんにちは初めまして、える。と申します。勿体ないお言葉、本当にありがとうございます！ぼちぼちと更新頑張りますので、応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (
レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - とまとまとまとさん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉ありがとうございます！更新の励みになります、これからも応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - けんまおし1016さん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉達に感無量にございます…！票も本当にありがとうございます、これからも見守ってくださいませ！ (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - お話がすばらしすぎる…！ずっと着いていきます(((続きが読みたくなりすぎました！！！ (2022年12月17日 14時) (レス) @page35 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
とまとまとまと - やばい……!!めっちゃ好き……！お話も面白くて最高でしたｯｯ!!これからもずっと読み続けます!更新頑張ってくださいｯｯ!! (2022年12月17日 12時) (レス) id: e6e42fc56c (このIDを非表示/違反報告)
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