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結局それからゾムくんと色んな話をして友好を深め2限目も蹴ってしまい、終了のチャイムを聞いて慌てて戻ってきた私を待っていたのはクラスメイトや彼女からの大丈夫かの声や何かされなかったかの質問攻めであった。それを一つ一つ捌いていたがお昼のチャイムが鳴るまで休憩時間の度に代わる代わる同じ事を聞かれたので、お弁当を広げる元気もないくらいどっと疲れてしまった。
『つ、疲れた…』
「ほら、はよ食べんとお昼休みあっという間に無くなるで」
『あと5分……』
「あたし先食べてるからね〜」
机に突っ伏しながらはーいと返事をしつつ、機嫌を損ねて無くて心底良かったと安堵した。彼女の機嫌が直らずぼっち飯なんて事もままあるのだ、彼女しかクラスに友達の居ない私には地獄以外の何者でもない。
「A！」
私を呼ぶ声がして身を起こしそちらを向いた瞬間に鼻がぺしゃんこになるのではと思う程の衝撃と体をぎゅっと拘束される感触、そして柔軟剤の匂いと人の温もり。
職員室から帰ってきた彼は私に飛び付き私の頭に頬を寄せながら髪を撫で付けて来る。教室はざわざわと騒がしくなっていくし今まで目の前でお弁当を広げていた彼女は恐らくドン引きながらお弁当を持って私達から離れて行っている事だろう、いやほんとに虫除けとは？？？きっと彼が美少年であると知ったらしてくれるんだろうなあ、考えただけでげんなりしてきた。
『ぞ、ゾムくん？』
「Aただいま！やーっと長い話終わったわー俺もう腹ぺこぺこや、一緒に食堂行かへん？」
『私お弁当やから……それより、そろそろ離してくれへん？』
「なんで？俺ら友達やん、それにめっちゃ寂しかったし…はよAに構って欲しかったし」
友達の距離感バグってんだよな〜〜〜
ショッピくん然りチーノくん然り、友達や仲良しという言葉を免罪符にした過度なスキンシップは早急に取り締まるべきである。
すん、と鼻を鳴らす音が頭上から聞こえる。え、まさか泣い…いや嗅いでるな？？？私の頭を嗅いでいるな？？？やめてやめてなんかすごい。すごいメンタルに来るやめて。
「……ひひ、A、ええ匂いすんなァ……」
恍惚とした様に掠れた声で呟かれたその言葉にゾワァッと背筋が寒くなった。
お互いたぶんすごく面倒臭い事になるから取り敢えず今は離してとなんとか説得をして離してもらった。名残惜しそうに唇を尖らすんじゃない。先程とは打って変わって可愛らしくなったゾムくんに頭が痛くなった。
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える。(プロフ) - 桜の穂さん» こんにちは初めまして、える。と申します。勿体ないお言葉、本当にありがとうございます！ぼちぼちと更新頑張りますので、応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (
レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - とまとまとまとさん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉ありがとうございます！更新の励みになります、これからも応援よろしくお願い致します。 (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - けんまおし1016さん» こんにちは初めまして、える。と申します。嬉しいお言葉達に感無量にございます…！票も本当にありがとうございます、これからも見守ってくださいませ！ (2022年12月17日 14時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - お話がすばらしすぎる…！ずっと着いていきます(((続きが読みたくなりすぎました！！！ (2022年12月17日 14時) (レス) @page35 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
とまとまとまと - やばい……!!めっちゃ好き……！お話も面白くて最高でしたｯｯ!!これからもずっと読み続けます!更新頑張ってくださいｯｯ!! (2022年12月17日 12時) (レス) id: e6e42fc56c (このIDを非表示/違反報告)
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