縁〜えにし〜 ページ29
いよいよﾁｬﾝﾐﾝと一緒に宮廷に入る日が決まった
お腹の子もすくすくと育ち、袴がせり出すほど大きくなった
A「あっちの世界だったらあなたがどっちかわかったのに…」
ﾁｬﾝﾐﾝは私に似た娘を望んだ
私はﾁｬﾝﾐﾝに似た息子を願った
ﾁｬﾝﾐﾝは息子だと宮廷では苦労するっていうけど、確かにそうかもしれないけど
なぜかどうしても息子が欲しかった
ﾁｬﾝﾐﾝによく似た瓜二つの息子…
もしかしたらそれは
これから起こりうる未来を感じ取っていたからかもしれない…
逃れることのできない運命の末路…
ﾁｬﾝﾐﾝ「A！出かけるぞ！」
A「出かける？どこへ？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「母上のとこ。宮廷入りも決まったし、子供のこともちゃんと報告したいんだ…」
愛おしいそうにお腹を摩る
A「そうだね。ちゃんと報告しよう…？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「でもって、序でに遠出しようぜ？宮廷入っちまったら自由に外出れなくなるからな(笑)」
悪戯っぽく笑うﾁｬﾝﾐﾝ
ﾁｬﾝﾐﾝ「あ！ユノと女御の顔でも見に行くか！」
A「うん！」
ユノと女御様は宮廷を出て私たちが所顕しをやったあのお屋敷で暮らしている
あのお屋敷は帝の秘密の別邸でﾁｬﾝﾐﾝの本当のお母さんと会うために作ったものだとパパから聞いた
あそこで帝とお母さんが結ばれて
その二人の子供のﾁｬﾝﾐﾝと私も結ばれた
そして今帝の血を引くユノが女御様と仲睦まじく暮らしている
宮廷にいた頃よりずっと幸せそうに…
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作者名：bubu | 作成日時：2014年4月23日 2時
