何があっても離れない ページ24
ﾁｬﾝﾐﾝの手に引かれながら皆の待つ座敷へと入った
用意された席に座る
私の前には衝立があった
パパが挨拶をしてそれから衝立が外され正式なご対面をするのだと事前に婆やに聞いた
右大臣「今日の良き日…ここにお越し頂いたことに感謝いたします…私の娘、Aと中将ﾁｬﾝﾐﾝの婚儀は事情があり…まだ正式な婚儀とは言えませぬ。ですが…これを機にようやく迎えることができました…お礼申し上げます…帝…」
え…？
帝…？
衝立が女房たちによって外され、目の前には初老の男人とユノだけが座っていた
思わず隣のﾁｬﾝﾐﾝの顔を見た
ﾁｬﾝﾐﾝ「どうしてもお前に会いたいって。だからこんな仰々しいことをしたのさ(笑)」
ユノ「仰々しいとか申すな。大切なことだろ？」
ユノにアッカンベーとするﾁｬﾝﾐﾝを叱責するパパとそのやり取りを嬉しそうに見る帝
その帝が突然立ち上がり私の前に座った
帝「A」
A「はい…」
帝が私の手を取った
帝「ありがとう…そなたがこの子の側にいてくれるなら私も安心だ…」
A「帝…」
帝の後ろに見えるユノの顔を見た
ユノの顔は微笑んで頷いてるように見えた
帝「約束してくれぬか…？」
約束？
帝「これから先…何があってもこの子の…私の息子の…ﾁｬﾝﾐﾝの側を離れぬと…」
この先…何があっても？
それはどういう意味…？
問いただしたくてもそれは口に出来なかった
私の手を握る帝の手が震え、私を見る帝の目が君主としてではなく子を心配する一人の父親の目だったから…
A「はい…私はお側にいます…何があっても…ﾁｬﾝﾐﾝから離れません…」
そう帝に約束した
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作者名：bubu | 作成日時：2014年4月23日 2時
