最強ちゃみの千夜一夜絵巻【第３巻】 (ページ2)

今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:115,783 hit

結婚の条件５８～flashback～ side YUNHO ページ2

『ﾕﾉ！』

ﾕﾉ『おばさん！ﾁｬﾝﾐﾝは？！』

ﾁｬﾝﾐﾝの事故のことはｿｳﾙに向かう途中、連絡を貰った

ﾁｬﾝﾐﾝに会いたいというAをﾎﾃﾙになんとか残して病院に到着した

手術室のﾗﾝﾌﾟはまだ点いたまま…

『奇跡だって言われたわ…海に落ちた車は大破してそのまま死んでてもおかしくなかったって…』

ﾕﾉ『それじゃあ、もう心配いらないんじゃ』

『ううん…損傷がひどくてね…もし助かったとしても…今まで通り戻れるかどうか…先生に覚悟を決めろと言われたわ…ごめんなさいﾕﾉ…もう東方神起として活動出来なくなるかも知れない…っ！』

ﾁｬﾝﾐﾝの運転する車は対向車を避けようとﾊﾝﾄﾞﾙを切ったが

かなりのｽﾋﾟｰﾄﾞが出ていたせいでｶﾞｰﾄﾞﾚｰﾙには止まらずそのまま海へと突っ込んだ

奇跡的にも命の灯は消えずに病院に運ばれたものの助かる見込みは無に等しかった

『どうしてこんなことに…っ！兵役を終えたら会わせたい子がいるって言ってたのに…っ！』

会わせたい…子…？

それはAのことか…？

Aをおばさんに会わせようとしたのか…っ！？

お前の恋人だと…っ！

『写真が…あの子の服の中に入っていたの…海に落ちたせいでぼやけてﾊｯｷﾘとはわからないけど…』

見せられた写真は二人で撮った写真の片割れ

確かにぼやけてはいたがAに間違いなかった

『この子に会わせようとしたのね…ﾕﾉ…何か聞いてる？』

ﾕﾉ『(ﾋﾞｸｯ？！)え…？』

『この写真の子のこと…あの子とお付き合いがあった彼女のこと…』

ﾕﾉ『…いえ。僕は何も聞いてないです…知りませんでした…ﾁｬﾝﾐﾝにそういう女性がいたなんて…』

『そう…残念だわ…もしあの子がこのまま逝ってしまうならせめてお別れを言わせてあげたかったのに…』

ﾕﾉ『すみません…お役にたてなくて…っ！』

いたたまれずその場を離れた

咄嗟に嘘をついた

おばさんに罪はない

だがこの期に及んで生死の境をさ迷っているﾁｬﾝﾐﾝに嫉妬する醜い自分がいる…っ！

ﾕﾉ『ﾁｬﾝﾐﾝ…？！なぜ…っ！』

Aにあんなことをさせようとしたくせに

そこまで覚悟を決めて俺を騙そうとしたくせに…このｻﾞﾏかよ…っ！？

ﾕﾉ『ﾌｯ…ｸｸｸ…いや…お前の勝ちだ…ﾁｬﾝﾐﾝ…』

これで

永遠に

Aはお前を

忘れない…っ！