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mao side

「ま〜くん、知ってる?最近できたソロユニット。trueって言うんだけど強いらしいんだよ〜」

「true?聞いたことないな。」

ふわぁ、とあくびする凛月の隣を歩く。


俺らTricksterがfineに勝利したS1から早一ヶ月。凛月によるとソロユニットで活動している、二年生の男子生徒が今、急成長を遂げているらしい。

強豪ユニットにtrueなんてあったっけ、俺が少し考え込むとふふっと笑う凛月。

「だから、超新星。ま〜くんたちと一緒だよ。」

「す、すげーな。ソロユニットなの?一人ってこと?何組の人?」

「たしか…2Bだったような…俺らとおんなじクラスだった気がするし。」

え、同じクラスにそんなにすごい人がいたのか!
もう一つあくびをした凛月は歩き疲れたのかしゃがみこんでおんぶを要求してきた。

しょうがない。いつものことだ。と諦めて凛月を背中に誘う。

素直に俺の背中に乗っかってきた凛月をしっかりと抱えて歩き出す。

「それにしてもすごいな。そんなに実力があったのに今まで隠し通してきたとか。」

「それがね。今まで…って言ったら大げさかもしれないけど、一年の半分過ぎたあたりから不登校だったんだって。」

ますます謎が深まるねぇ、とつぶやき眠ってしまった。

不登校なんていじめとかじゃないだろうし。

true…ちょっと興味が湧いてきたかも。
そう思い少し早足で学校へ向かった。

2→



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作者名:金欠 | 作成日時:2019年3月22日 1時

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