恵くん！お父さんをください！

ください4 ページ4

。甚爾



報告書を書いている恵に話しかける。


「なぁ、恵」


「なんだ親父」


「Aのことどう思う？」




手が止まってこっちを見た。やべぇ顔してやがる。




「それは、恋愛か？だったら犯罪になるからやめてくれ」


「あいつさ、飽きずに甚爾さん甚爾さんって毎日くんだよ。あれって１回抱いてやりゃァ気が済むのか？」


「今すぐ、ここから落ちて死ね」



ハサミを投げられたが、何事も無かったように受け止めて床に落とす。舌打ちされたが無視をし喋り続ける。



「女ってだかれりゃぁ満足する人種だろ？お前の母親は違ったけどよ。あいつも俺の顔に惚れたってことはそういう事だろ」


「はぁ...毒神は顔だけに惚れてねぇよ。この前...」



『あの、クズな性格がいいよね！！たまらない！！体つきも完璧で顔もどストライク！！私にはもうあの人しかいないから、恵くん！！！お父さん頂戴！！』



「ってたぞ。怖いぐらいあいつあんたに惚れてんだよ」



あぁ、メンヘラじゃねぇよな？
本気か...。まだガキだしなぁ...。




「俺があいつと結婚するっったらどうするよ恵」


「知らねぇよ。親父があいつの事不幸にしなければ問題ねぇんじゃねぇの？」



ガラッ。



『なんの話ししてたの？！親子で！！！』


「「お前の話」」


『え？そろそろお嫁に貰うかとか？きゃー！甚爾さん！！』


「一言も言ってねぇよ」




こいつなんでもいいように捉える性格だな。

ください5→←ください3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す