猿が6匹 ページ6
。夏油
多分、このまま進めば私は止まらなくなる。
猿相手にここまで溺れるとは思わなかった。
「拒否、しないとこのまま続けてしまうよ」
『夏油さん。私疲れてるんです...思考回路が働いてません...』
お嬢さんは、そう言いながら迫る私を避けるようにそっぽを向く。
机が私達の邪魔をする。
私は立ち上がり、お嬢さんの近くによる。
『夏油さん。』
「なんだい?」
『私なんかよりもっといい人いますよ』
苦し紛れの言い逃れだったと思う。
でも、ただその言葉は私に火をつけた。
「私にとって君がいい人だ。それはつまり、君は私でもいいってことだね?」
『どうしてそうなるのですか?!』
彼女の手を掴み押し倒す。
「そう言えば、私の下の名前教えていなかったね。傑。傑って言うんだ」
『この状況でよく自己紹介できましたね』
「そうだね。後、忠告だよ。たとえ、助けた人間でも簡単に家に入らせたらダメだよ」
『今回は仕方がないですし...そもそもそう言うのあまり考えませんし』
「知ってる?男は皆狼だ。私だって男だよ。理解できるかな?惚れてしまった人を目の前にしたら、理性が持たないんだよ」
そう言って、私は彼女の唇に自分の唇を重ねた。
彼女は拒絶するように、顔をあちらこちらに動かす。
両手を片手で押さえつけ、片方の手を彼女の頭を固定するかのように、キスをし続けた。
「(あぁ、私が嫌いな猿に、愛に溺れてしまった)」
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髪フェチ。 - な、長い…(目次を見た感想。)頑張って読み終えたいなのです💕🙌 (2022年2月13日 21時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 更新待っていました!面白いです、これからも応援しています(*´ω`*)☆! (2022年2月13日 18時) (レス) id: 82fcae23d7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 続き期待して待ってます。 (2022年2月12日 16時) (レス) @page49 id: 16a3b8d68e (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 基本的に、呪術廻戦のストーリーを読むと夏油傑に1番共感します。キャラで言うと、狗巻棘なんですが〜。傑の呪術師としてを人間(猿)と言う発言は、自分自身を保つ為の用語だと思ったし傑の気持ちは共感できるので、この作品は素の傑が戻って来て居る様な作品でした。 (2022年2月12日 16時) (レス) @page49 id: 16a3b8d68e (このIDを非表示/違反報告)
ガラシャ(プロフ) - 面白いです!!読んでいて幸せになりました有難うございますこらからも更新頑張って下さい!!応援してます (2022年1月30日 13時) (レス) @page48 id: 195258dcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彙褪夜 | 作者ホームページ:https://twitter.com/izaya121225
作成日時:2021年3月21日 20時