猿を愛してしまった【夏油傑】

猿が44匹※虎杖くんの新作 ページ44

。恵


五条さん、紛らわしいからAさんが、すごく嫌な顔をした。憎しみ、憎悪、怒り。五条さんの妹だと言ったが何があったのか俺には分からない。

ただ、過去に何かあったことは間違いないみたいだ。




「あの、俺の家なんですけど」


『ごめんね。私出ていくね』


「待ってください。貴方、帰れないでしょ」


『大丈夫だよ。』



この人頑固だな。でも、流石に家の帰り道を知らない人をこの時間帯に外に出すのはダメだ。だから、手を引いて引き止める。



「ダメです。五条さん、今日は帰ってください」


「・・・やだ」


「っな」



ワガママここで出すのかよ！！！



「はぁ...過去に何があったか知りませんけど、と言うか知らない方が良さそうなので、喧嘩だけはしないでください。したら、五条さん追い出します」


「僕を追い出すの？！」


「当たり前でしょ。貴方には帰る家がある」


「傑と、別れたのかよ」


『関係ないです。別れてません。喧嘩ただけです』




傑？誰だ。
とりあえずソファに2人を座らせ、お茶を出し直す。

顔立ちは兄妹似てる気がする。
けれど、性格は...。


空気重すぎだろ。中学のガキに気を使わせんなよ。



「どうぞ」


『ありがとう』


「お菓子は」


「ありますよ」




ダメな大人と正当な大人を見比べているみたいだ。同じ家で育てられたのにこうも違うのか。
なんか、すごいな。


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初めて虎杖くんの作品です！
虎杖くんは同担拒否だそうです!

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