猿が39匹 ページ39
。
勢いで飛び出してきてしまった。
慣れない土地なのでここがどこかもいまいち分からない。
いつも外に出かける時は美々子ちゃんか菜々子ちゃんと一緒だったから。
情けない。こんな自分が。
1人で家にも帰れないなんて。
『ごめんなさい...。』
今頃、傑さんはどうしているのだろうか。こんな私を探してくれているのだろうか。
『ははっ...探すわけないよ、ね』
そんな時だった。
「あんた、そこで何してんだ?」
黒髪の女の子みたいな少年に声をかけられた。
『えっと、家で?か、な?』
「そう。でもここは危険だ。早くこの森から出た方がいい」
『どうして?』
「いいから....くる」
何が来るのだろうか。
男の子の言っていることがさっぱり分からないが、男の子は私を抱えた。
「あんたをかばいながら、戦えない。安全なところまで連れていく」
『大丈夫だよ?何をそんな...っわ』
男の子は、何かに押されたのか私を抱えたまま転げ落ちる。
まさか、この子もしかして。
見えるタイプの子だ。
『何か、見えてるの?』
「何で」
『なんとなく』
「見えてるって言ったら、あんた、おかしい奴って思うんだろ」
『思わないよ。私の家系は皆そっちの人達だったから。名前、教えてくれると嬉しいな』
「・・・あいつ殺ったら教えるから、動かないで待っててください」
『うん。ありがとう』
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髪フェチ。 - な、長い…(目次を見た感想。)頑張って読み終えたいなのです💕🙌 (2022年2月13日 21時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 更新待っていました!面白いです、これからも応援しています(*´ω`*)☆! (2022年2月13日 18時) (レス) id: 82fcae23d7 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 続き期待して待ってます。 (2022年2月12日 16時) (レス) @page49 id: 16a3b8d68e (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 基本的に、呪術廻戦のストーリーを読むと夏油傑に1番共感します。キャラで言うと、狗巻棘なんですが〜。傑の呪術師としてを人間(猿)と言う発言は、自分自身を保つ為の用語だと思ったし傑の気持ちは共感できるので、この作品は素の傑が戻って来て居る様な作品でした。 (2022年2月12日 16時) (レス) @page49 id: 16a3b8d68e (このIDを非表示/違反報告)
ガラシャ(プロフ) - 面白いです!!読んでいて幸せになりました有難うございますこらからも更新頑張って下さい!!応援してます (2022年1月30日 13時) (レス) @page48 id: 195258dcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彙褪夜 | 作者ホームページ:https://twitter.com/izaya121225
作成日時:2021年3月21日 20時