猿を愛してしまった【夏油傑】

猿が22匹 ページ22

。


美々子ちゃんも菜々子ちゃんもとても満足そうにクレープを食べている。



「Aさんはさ、夏油様のどこに惹かれたの？」


『え？』


「だって、Aさん夏油様に少し遠慮してるみたいだから、本当に好きなのかなって？」


「菜々子。言いすぎたよ」




2人からしたら、私は傑さんのことが好きじゃないと見えているのだろうか？
そうは言っても、私は人を好きになること自体が初めてだし、付き合えるなんてずっと思ってなかったし...。



『私ね、昔っから不幸体質で誰も近寄ってこなかったし、家では不出来だって言われ続けて、いじめられてたの。でもね、傑さん私を私として見てくれたのがすっごく嬉しくて...』


「好き？」


『うん。好きだよ...』


「じゃぁ、さ！！夏油様に喜んで貰うために、お洋服買いに行こ！！」


『え？』


「可愛い下着も買いに行こ！！」


『え？え？！』




2人は私の手を取り走り出した。
私の為に色々なコーディネートをしてくれる。



『これはちょっと...』


「どんな男はでも出に弱いんだよ！」


『き、際どい』


「そう？」



服を買い揃え、次に。




「夏油様はどんなのが好みなのかなぁ？」


「赤とか？黒とか？セクシー系かな？」




2人は私に下着を当てながら、話を進めて行った。

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