猿を愛してしまった【夏油傑】

猿が14匹 ページ14

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傑さんに言われるがままホテルに来てしまったが、どうすれば良いのだろうか。
軽い女だと思われても困ってしまう。でも、そこまでの関係ではないし...。


そもそも、もう頭が回らない。



「Aちゃん。お酒、飲む？」


『いえ、私下戸なので、飲めないんです...傑さんは？』


「私は強い方だよ。無理にとは言わないけど、たまに飲んで何も考えなくするのはいいかもしれないよ」




そうだ。お酒にたよる事もいいかもしれない。
下戸だけど、多少は飲めるはず。



『一口だけ...』


「無理しないでね」




傑さんが頼んでくれたお酒を1口飲む。
傑さんが飲むものなので、度数が高くすぐに酔いが回った。



「ふふ。本当に弱いんだね」


『だから、言ったじゃ...ない、ですか』





ベットの上で2人は並び座っている。
傑さんの肩に頭を乗せ、眠りにつく。

安心する。



「本当に危機感のない子」



そう言いながら寝ている私に対して、キスをした。




「大丈夫。ずっとそばに居るからね...」





朝目覚めると、既に8時を回っており完全に遅刻の予感しかしなかった。

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